原発 性 アルドステロン 症 診断。 原発性アルドステロン症の検査から診断治療まで治療体験記

原発性アルドステロン症/診断・治療指針

原発 性 アルドステロン 症 診断

30分以上前から安静臥位での採血が望ましいとされていますが、座位での採血でも構いません。 ARRは高血圧患者が服用している降圧薬の種類に影響されることが知られています。 図1 一般医家向けの原発性アルドステロン症診断の手引き アンジオテンシンII 受容体拮抗薬( ARB)、 アンジオテンシン変換酵素( ACE)阻害薬についても原則中止としますが、服用中止が困難な症例では服用したままARRを測定しても結構です。 副腎静脈サンプリングの施行と治療方針の決定 PAと確定診断された場合は、外科手術または薬物療法を行います。 外科手術が可能な身体状況であり、患者が外科手術を希望する場合は、腹部CT検査で病変や血管走行を調べ、 副腎静脈サンプリング( AVS、 副腎静脈採血 を実施して病変が一側性か両側性かを判定します(図2)。 AVSはカテーテルを大腿静脈から挿入し、副腎静脈の コルチゾール濃度などを測定して、過剰アルドステロン産生部位を判定します。 図2 副腎静脈サンプリング(左・右副腎静脈へのカニュレーション) AVSで一側性であることが確認できれば、 腹腔鏡下副腎切除術を行い病変のある副腎を切除します。 一方、AVSの結果、病変が両側性だった場合や、外科手術を希望しない場合は薬物療法を行います。 抗アルドステロン薬の スピロノラクトン( アルダクトン Aほか)、 エプレレノン( セララ)を中心に、必要に応じてCa拮抗薬などの各種降圧薬を組み合わせて治療を行います(図2)。 図3 専門医療機関向けの局在診断と治療の流れ 当科でのPAのスクリーニングと診断・治療 ガイドライン上は未だ記載されておりませんが、迅速ACTH負荷試験によるPACの過大反応の有無をとらえることが、PAの診断では非常に有用であることが判明してきております。 当科においては、PAの疑いとして紹介された患者に対しては、カプトリル負荷試験に加え、迅速ACTH負荷試験もスクリーニング検査として施行しております。 当科ではPA疑いとして紹介された724人の患者様に対し、上記負荷試験を施行し、45%に当たる326人がPAと確定診断されました。 このうち204人(62%)は入院(副腎静脈サンプリング施行)となりました(図4,5)が、残りの124人(38%)は、地域連携による薬物治療で、4~6カ月ごとの経過観察を行っています。 図4 当科における副腎静脈サンプリング施行件数の推移 図5 副腎静脈サンプリング施行の現場.

次の

原発性アルドステロン症/診断・治療指針

原発 性 アルドステロン 症 診断

30分以上前から安静臥位での採血が望ましいとされていますが、座位での採血でも構いません。 ARRは高血圧患者が服用している降圧薬の種類に影響されることが知られています。 図1 一般医家向けの原発性アルドステロン症診断の手引き アンジオテンシンII 受容体拮抗薬( ARB)、 アンジオテンシン変換酵素( ACE)阻害薬についても原則中止としますが、服用中止が困難な症例では服用したままARRを測定しても結構です。 副腎静脈サンプリングの施行と治療方針の決定 PAと確定診断された場合は、外科手術または薬物療法を行います。 外科手術が可能な身体状況であり、患者が外科手術を希望する場合は、腹部CT検査で病変や血管走行を調べ、 副腎静脈サンプリング( AVS、 副腎静脈採血 を実施して病変が一側性か両側性かを判定します(図2)。 AVSはカテーテルを大腿静脈から挿入し、副腎静脈の コルチゾール濃度などを測定して、過剰アルドステロン産生部位を判定します。 図2 副腎静脈サンプリング(左・右副腎静脈へのカニュレーション) AVSで一側性であることが確認できれば、 腹腔鏡下副腎切除術を行い病変のある副腎を切除します。 一方、AVSの結果、病変が両側性だった場合や、外科手術を希望しない場合は薬物療法を行います。 抗アルドステロン薬の スピロノラクトン( アルダクトン Aほか)、 エプレレノン( セララ)を中心に、必要に応じてCa拮抗薬などの各種降圧薬を組み合わせて治療を行います(図2)。 図3 専門医療機関向けの局在診断と治療の流れ 当科でのPAのスクリーニングと診断・治療 ガイドライン上は未だ記載されておりませんが、迅速ACTH負荷試験によるPACの過大反応の有無をとらえることが、PAの診断では非常に有用であることが判明してきております。 当科においては、PAの疑いとして紹介された患者に対しては、カプトリル負荷試験に加え、迅速ACTH負荷試験もスクリーニング検査として施行しております。 当科ではPA疑いとして紹介された724人の患者様に対し、上記負荷試験を施行し、45%に当たる326人がPAと確定診断されました。 このうち204人(62%)は入院(副腎静脈サンプリング施行)となりました(図4,5)が、残りの124人(38%)は、地域連携による薬物治療で、4~6カ月ごとの経過観察を行っています。 図4 当科における副腎静脈サンプリング施行件数の推移 図5 副腎静脈サンプリング施行の現場.

次の

原発性アルドステロン症 検査 ガイドライン 治療 手術:東北大学病院

原発 性 アルドステロン 症 診断

「」という病名に馴染みのある方は多くはないかもしれません。 これは、かつてはあまり知られていなかった「副腎の腫瘍からアルドステロンというホルモンが大量に出てしまう」病気です。 近年、この病気がの原因として非常に重要であることが分かってきました。 原発性アルドステロン症とはどのような病気なのか、原発性アルドステロン症に関して臨床・研究ともに世界的な第一人者であり、日本の原発性アルドステロン症の診断治療ガイドライン委員長を務められた横浜労災病院院長・西川哲男先生にお聞きしました。 アルドステロンと原発性アルドステロン症の原因 「アルドステロン」とは副腎皮質から出されるホルモンの一つ よく、世間では「の方は塩分を控えめに」といわれます。 この塩分、いわゆる「塩」は、正式には塩化ナトリウムといいます。 塩化ナトリウムは高血圧の原因として重要な物質です。 アルドステロンは、このナトリウムを体の中に貯めこみ、カリウムを外に出す働きをします。 「」は、このアルドステロンが出すぎてしまう病気です。 この原因は、副腎に病変(腫瘍・過形成)ができることにあります。 原発性アルドステロン症の症状 最も重要な症状は「高血圧」 その中でも「ノンディッパー型」が多いとされています。 ノンディッパー型のだと、血圧の日内変動機能が落ちてしまっているため、夜から朝にかけて血圧が高くなりやすいという特徴があります。 なお、ノンディッパー型の高血圧は心血管系や脳血管系の病気(やなど)を起こすリスクが高いとも言われています。 その他によく訴えられる症状は、多飲(水を飲みすぎてしまうこと)と多尿です。 また、に伴うさまざまな症状(筋力の低下、筋肉がつりやすくなる、など)が起こることもあります。 原発性アルドステロン症の合併症 の方々は、代謝異常が起こりやすいことで知られています。 たとえばなどのインスリン分泌低下あるいは抵抗性がおこり易く、その為の代謝異常や、()も引き起こしやすくなります。 実は多い、原発性アルドステロン症 は非常に稀な病気と考えられてきました。 しかし最近、の患者さんのうち、5~20%に原発性アルドステロン症があることが分かって来ました(数字に幅があるのは、報告によって母集団が違うためです。 と言われていた人、健康診断で引っかかった人などさまざまな母集団を対象としています)。 また、金沢大学のデータでは、一般的な健康診断で、何のリスクや症状もない一般生活者を対象として検査を行ったところ、原発性アルドステロン症と診断された方が6%の確率で見つかったというデータもあります。 難治性高血圧であれば積極的に原発性アルドステロン症を疑って検査をすべきと言えるでしょう。 ちなみに、原発性アルドステロン症の発症頻度は欧米諸国と日本ではあまり差がありません。

次の