後 天性 サヴァン 症候群。 外傷性脳損傷でフラクタルが見え始めて画家&数学者になってしまった「後天的サヴァン」ジェイソン・パジェットの話

頭を強打して天才になった人たち

後 天性 サヴァン 症候群

脳を電気的に刺激することで知力を高められる可能性がある。 「創造力の帽子」というようなものを想像してみよう。 それをかぶると、染みついた考え方や偏見、創造力を阻む精神的障壁などから、少しの間だけでも解き放たれる、というような端末について……。 こうした言葉が踊る「」というウェブサイトは、アラン・スナイダーという神経科学者の構想に基づいてつくられたもの。 スナイダー氏は、 サヴァン症候群と呼ばれる症状の人々に見られるような潜在的な認知力が、あらゆる人のなかに眠っており、 脳にちょっとした電気ショックを与えるだけで、この潜在能力を引き出せる可能性があると考えている。 まるでマイケル・クライトン原作の映画のような話だが、オーストラリアのシドニー大学で教鞭をとるスナイダー氏は、この創造力の帽子のようなもののプロトタイプが、今後数年以内に出てきてもおかしくないと話す。 彼の研究によれば、脳への刺激は難解な問題の解決能力を向上させるという。 しかし、スナイダー氏の発見への解釈は、現在も物議をかもしている。 脳への刺激で思考力を向上させようとする試みは、科学的に見て、現時点ではまだ時期尚早だという。 「この話題はちょっとした地雷原だと思う」と話すのは、オーストラリアのフリンダース大学に所属する心理学者のロビン・ヤング。 彼はスナイダー氏の初期の実験を再現しようとしたことがある。 この映画の主人公の元になったキム・ピークという実在の人物は、書物を一読しただけで中味をすっかり記憶できてしまうといった驚くべき能力の持ち主だったが、同時にこの障害のせいでシャツのボタンを留めるといった簡単な動作にも不自由していた。 米ウィスコンシン州の精神科医でサヴァン症候群の専門家であるは、キム・ピークが持っていたようなスキルについて、「障害という大海のなかに浮かぶ天才という孤島」と評している。 また、サヴァン症候群の人のなかには脳の損傷や病気が原因で、こうした能力を後天的に身に付けた人もいる。 たとえば、という人物は、歩き始めて間もない頃に頭に負った傷が原因で知的障害者となってしまったが、同時に、動物をひと目みただけで、とても正確にその姿を美しい粘土細工に再現する技能も身に付けたという。 トレファート氏によると、サヴァン症候群の人々にみられるような優れた能力は、何かを犠牲にした代償として得られるものとは限らないという。 つまり、特別に優れたスキルを持ちながら、ほかの部分もごく普通という人もあり得るということだ。 スナイダー氏の仮説では、あらゆる人々の中にサヴァン症候群の人のような能力が眠っているが、サヴァン症候群の人は「比較的処理されていない下位レベルの情報に特権的にアクセスできる」点がそうでない人と違うところだという。 通常の脳では、取り入れる大量の生のデータを脳中枢が抑制し、人々が全体像により集中できるようにしている。 「こうした情報は、われわれだれもが持っているもの。 ただし、普通の人の場合は、脳の働きでそれを認識しないようになっている」(スナイダー氏) スナイダー氏は、脳に刺激を与えることで、一時的に脳の抑制を取り除き、人間の潜在能力を解き放つことができると考えている。 彼らの最新の研究は4月に発行された学術誌「Neuroscience Letters」に掲載されている。

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天才脳!【サヴァン症候群】の謎が解明!? 特質能力 サヴァンが生まれる原因

後 天性 サヴァン 症候群

サヴァン症候群とは サヴァンの意味 重度の精神障害を持ちながら、ある特定の分野において飛びぬけた能力を発揮するというサヴァン症候群。 この症状が初めて報告されたのは1887年。 ダウン症候群の名付け親でもあるイギリスの眼科医J・ラングドン・ダウン博士によってもたらされたのです。 博士はこれを「idiot savant 天才的白痴」と名付けましたが、idiot(白痴)は差別的であるということから「サヴァン症候群」と呼ばれるようになりました。 「サヴァンsavant」の意味は、フランス語の「知る」が語源で、日本語では 碩学(専門分野で学識が深い)と訳されます。 サヴァン症候群の症状 サヴァン症候群の症状の出方は、人によって様々です。 決まった傾向や規則性などは特にありません。 例としては、 ・一度読んだだけの書籍をすべて暗記できる。 ・過去の日付や曜日をすべて覚えている。 ・一度聞いただけの音楽を最後まで間違えずに弾ける。 ・航空写真を一度見ただけで、写真のように描き細部まで再現できる。 など、異常なまでの記憶力や再現力を発揮することが出来ると言われています。 サヴァン症候群の特徴 サヴァン症候群については、解明されていない部分が非常に多いのですが、はっきりとわかっていることといえば、自閉症患者の10人に1人、あるいは知的障害者、脳損傷疾患を抱える人のうち2000人に1人がサヴァン症候群を発症しています。 また、サヴァン症候群患者の半数は自閉症で残りの患者も何らかの発達障害を示しています。 その他、女性よりも男性の比率が高いことなどが知られています。 以外なことができないサヴァン症候群 サヴァン症候群患者の多くは、自閉症や知的障害者、あるは脳損傷患者であるため、類稀な能力を発揮しながらも、一方では日常生活に必要な行動がとれないというケースが見られます。 例えば、レインマンのモデルとして有名なキム・ピークは、シャツのボタンを自分で止めることもできず、常に父親の介護が必要な状況でした。 世界的な動物彫刻家として知られるアロンゾ・クレモンズもIQが40~50程度しかないと推定され、靴紐も満足に結べず、自分一人で食事をすることも出来ないのです。 もちろん、すべてのサヴァン症候群患者に知的障害があり、社会性がないというわけではありませんが、多くの患者がコミュニケーション障害などの発達障害の症状を示しています。 またその天才的な能力は、ごく限られた分野でのみ発揮されることが多いようです。 例えば航空写真を一度見ただけで細部まで再現できる能力がある患者に普通の絵を描かせてみたところ、常人と変わらない絵しか描けなかったとか、複雑な素数計算が瞬時に行えるのに、簡単な四則計算ができないなどの例が報告されています。 レスリー・レムケは卓越した演奏家だ。 14歳のとき,彼は数時間前にテレビで初めて聞いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を,ためらうことなく完璧に弾きこなしてしまった。 レムケはそれまでピアノのレッスンを受けたことがなかったし,その後 サヴァン症候群の原因 はっきりとはわかっていない サヴァン症候群の研究では、米ウィスコンシン州の精神科医ダロルド・A・トレファート博士をはじめ、多くの研究者が詳細な観察や神経心理学的な研究を続けていますが、発見から100年以上経過しているにも関わらず、その原因については未だ解明されていません。 それは、サヴァン患者の多くが「なぜそれができるのか」「どのような処理手順で行っているのか」という問いに対してまったく説明しない、あるいは説明できないということが理由として挙げられます。 あるサヴァン患者は、その質問に対して一つの答えを提示しましたが、実際にその方法を試してみたところ、整合性が取れなかったという報告もあります。 サヴァン患者の特徴である発達障害が、解明を難しくしていると言えるでしょう。 現在までの研究では、脳の欠損や障害により発症する可能性が高いというのが定説です。 また、自閉症患者に多くみられることから、自閉症との関連についても研究が続けれられています。 サヴァン症候群は脳の変形症? 記憶の天才と言われるキム・ピークは生まれつき小脳に障害があり、右脳と左脳をつなぐ脳梁が欠損していました。 通常、人間の脳はコンピュータのように見たものをそのまま記憶として保持するわけではありません。 自然界で生きるために必要な知覚情報を精査し、判断に必要な情報を記憶として保持すると言われています。 つまり、知覚情報をすべて記憶するわけではないのです。 しかし、キム・ピークの場合、脳梁の欠損により、この情動のフィルターがうまく機能せず、すべての情報に記憶のインデックスを付けてしまったと考えられます。 さらに、サヴァン症候群の患者は、脳の左半球に異常にがあることが多いというのも報告されています。 左脳は思考・論理を司る脳で、言語や文字を認識する。 右脳は知覚や感性を司る脳で、イメージとして認識するという左脳・右脳の記憶のメカニズムはよく知られていますよね。 脳の左半球に何等かの損傷があった場合、右半球がそれを補うために独自の発達をとげ、その結果、芸術的な才能が開花したり、「カメラのように記憶する」というイメージ認識が行われているのではないかとも考えられています。 広く捉えれば自閉症の一種 自閉症とは、対人関係、コミュニケーションの障害、パターン化した興味や活動という特徴をもつ障害で、原因は特定できていませんが、遺伝的な要因に関与する脳の機能障害だと考えられています。 これまでの自閉症の概念は、稀に発症する重い発達障害であると考えられていましたが、最近はこの概念が広がりを見せており、アスペルガー症候群など比較的軽度なものまでを含めて「自閉症スペクトラム」と呼ばれるようになりました。 自閉症スペクトラムでは、 従来の知的障害を伴う自閉症を「低機能自閉症」(カナー症候群)、知能指数(IQ)が正常な群は「高機能自閉症」(アスペルガー症候群)、その人の持つ能力の中で、特定の能力が卓越している群を「サヴァン症候群」として分類しています。 自閉症の人々の状態像は非常に多様であり、信頼できる専門家のアドバイスをもとに状態を正しく理解し、個々のニーズに合った適切な療育・教育的支援につなげていく必要があります。 「自閉症とは」「自閉症概念の広がり」参照 後天的に発症する原因も考えられている サヴァン症候群は必ずしも先天的な脳の障害によって発症するわけではなく、事故などで脳に損傷を受けた後に、突然能力が開花するケースも報告されています。 例えば、ジェイソン・パジェットは31歳の時に強盗に襲われ、頭部を激しく殴打されました。 重度の脳震盪から回復した後、彼が見えるようになったのがフラクタル図形。 上のイラストがその1つで、複雑すぎてコンピュータでしか描けないといわれる図形です。 この他にも脳出血で前頭野を損傷した後に詩や絵画の能力を発揮したトミー・マクビューや、プールで脳震盪を起こし、片耳の聴覚を失ったものの、突然ピアノ演奏ができるようになり、作曲の才能を得ることが出来たデレク・アマートなどが有名です。 またアメリカでは、一部の認知症患者にサヴァン症候群の症状が現れたという報告もあります。 このように脳の一部がダメージを受けた場合、それを脳の他の部位がカバーすることで卓越した能力を得られるようになるのではないかと考えられています。 サヴァン症候群の研究をしているシドニー大学のアラン・スナイダー氏は、「サヴァン症候群に見られる特異な才能は、あらゆる人が潜在的に持っている能力であり、脳に一定の電気ショックを与えることでその潜在能力を解き放つことができる」として研究を進めています。 今のところ「時期尚早」という反対意見が多いようですが、「すべての人がサヴァンの能力を得ることが出来る」という研究にはちょっとしたロマンを感じますね。 サヴァン症候群に見られる特異な能力は、後天的にも起こりえます。 世界的に有名な彫刻家・造形作家であるアロンゾ・クレモンズも、幼少期に脳が損傷を受ける事故がきっかけで、言語障害と引き換えに、後天性の驚異的能力を獲得した一人で <後天性サヴァン症候群の人々><後天性サヴァン症候群が起こる仕組みの研究>参照 サヴァン症候群の診断 気になる方は心療内科へ サヴァン症候群の定義は曖昧な部分も多く、自閉症にも似たような症状が見られることから、「サヴァン症候群である」と決定づけるのは非常に難しいと言われています。 サヴァン症候群の症状である「卓越した才能」は、本人の特技として喜ぶべき部分ですが、むしろ気になるのは併発する自閉症の症状ではないでしょうか。 特にアスペルガー症候群のような高機能型の自閉症は、知能が正常なことから、本人の心の闇に気づくのが難しいものです。 お子さんや周りの人に少しでも気になる症状があれば、まずは心療内科で相談してみましょう。 症状の診断は自閉症スペクトラム指数でセルフチェック 自閉症の症状を測るテストとして「自閉症スペクトラム指数(AQ 」というものがあります。 これは、成人を対象にしたテストで50の質問に対して「Yes」「No」で回答します。 テスト結果が33点以上の場合は、高機能自閉症の疑いが強く、26点以下であれば自閉症の傾向はほぼないと言われています。 しかしこれはあくまでも可能性を調べるものであって、確定診断とは言えません。 幼児の自閉症診断は、3歳から実施できます。 この他の診断方法としては、言語検査、行動検査、発達検査、絵画検査などにより、自閉症の度合を診断していきます。 「自閉症スペクトラム指数とは?」「検査の種類は大きく分けて4つ」参照 サヴァン症候群とアスペルガーの関係 サヴァン症候群もアスペルガーも自閉症の一つ サヴァン症候群もアスペルガー症候群も自閉症の一種です。 自閉症スぺクトラムという大きなくくりの中で、サヴァン患者はアスペルガーのような高機能自閉症に分類される患者と、低機能自閉症に分類される患者の2つに分かれます。 こだわりが強いのが両者の特徴 アスペルガーの特徴は、「対人関係の障害」「コミュニケーションの障害」「パターン化した興味や活動」という自閉症の3つの特徴のうち、「対人関係の障害」「パターン化した興味や活動」という2つが特徴で、言語障害や知的障害などのコミュニケーション障害は見られません。 この「パターン化した興味や活動」という特徴では、「興味の対象が独特で変わっている」「行動がパターン化し、融通が利かない」などの行動が見られ、こういった点は、サヴァン症候群にも共通するものがあります。 また、アスペルガーも女性より男性が発症する確率が高いというデータもあり、この点もサヴァンとの共通点と言えるでしょう。 違いは知的障害の有無 アスペルガー患者には、知的障害がほとんど見られませんが、サヴァン患者は知的障害の有無に関わらず、特異な能力を発揮します。 最近の研究では、サヴァン患者の知能指数の平均が上がってきていることがわかっています。 自閉症の研究者であるパトリシア・ハウリンによる自閉症患者のIQ調査では、サヴァン患者の平均はIQ88. 1、非サヴァン患者の平均はIQ74. 9と報告されています。 自閉症という枠の中でサヴァン患者を見た場合、アスペルガー且つサヴァンである患者が増えているということでしょう。 サヴァン症候群の能力!絵や記憶力がすごい 芸術分野で見逃せないサヴァン症候群 「右脳の天才」と言われるサヴァン症候群の人々。 彼らの能力は、絵画、彫刻、ピアノ演奏、作曲など様々な芸術分野で常人には理解しがたい天才ぶりを発揮しています。 日本人のサヴァン症候群患者として有名なのは、山下清氏。 彼がしばしば放浪の旅に出たことは有名な話ですが、旅先で絵を描くということはほとんどせず、記憶として持ち帰ったあとに、彼が過ごしていた障がい者施設や実家で絵を描き起こしていたそうです。 また、スコットランドに住むリチャード・ワウロの絵は世界的にも有名で、元英国首相のマーガレット・サッチャー氏や、ローマ法王ヨハネパウロ2世もコレクターだと言われています。 まだ子供だったワウロのクレヨン画を見た美術教師は「機械工の正確さと詩人の想像力をもって描かれた途方もない作品」と当時の彼の絵を評しています。 知覚で得たものをそのまま記憶する記憶力、そしてそれを再現する力や芸術的な感性など、サヴァンの能力には驚くべき点がたくさんあります。 天才的な絵を描く少女ナディア 1967年に英国のノッチンガムで生まれたナディア。 両親はウクライナ出身の科学者です。 彼女は乳児期から運動障害や言葉に障害があることに気づかれていましたが、2歳の時にはしかにかかり、それ以降彼女の自閉症の症状が一気に悪化しました。 彼女が絵を描き始めたのは3歳の時で、普段は不器用でのろい動作が絵を描くときだけは、非常に器用な動きを見せ、母親を驚かせたそうです。 ナディアの描く絵は動物や人間が多く、中でも馬の絵をよく描きました。 馬を実際に見たわけではなく、写真や絵などを見て描いていたようです。 普通、3~4歳の子どもは、馬を横から見たような平面的な絵を描きますが、ナディアの絵は、さまざまな角度を捉え、特に斜め前方から馬が飛び跳ねるようなダイナミックな表現をしています。 ナディアは4歳の時に知的障害と認定され、6歳になっても10ワード程度しかしゃべれなかったと言われています。 8歳の時から自閉症専門の特別支援学校に通うようになり、そこで言葉やコミュニケーションについて学ぶことになります。 そして彼女が9歳に頃に母親がガンで亡くなりました。 その頃からナディアの描く絵には変化が見られたと言います。 それまでは写実的な絵が中心であったのに、同年代の子どもが描くような子どもぽい絵が混じるようになりました。 この傾向は彼女の生活技能の向上ととも顕著になり、20歳になる頃には幼児が描くような絵に退行していたのだそうです。 このように障害の改善が見られるにしたがって、その特異な能力が退行してしまうというケースは他にもいくつか存在しています。 しかしその理由はわかっていません。 驚くべき記憶力を発揮するサヴァン症候群 一度見たものをそのまま写真のように記憶したり、一度聞いたきりの音楽を寸分間違えずに再現するというサヴァン症候群の卓越した記憶力。 その能力は芸術分野だけではなく、数学的な分野でも発揮されています。 瞬間記憶・映像記憶 見たものをそのまま映像として記録するカメラ・アイの持ち主が、スティーブン・ウィルシャーです。 彼の能力は一度見たものを正確に再現するというもので、ヘリコプターから見た映像を鳥瞰図として描き起こすことが出来ます。 彼の絵は写実的なだけではなく、魅力的で美しい表現力があることから、多くの美術館で展示会が行われ、画集も出版されています。 2005年には、東京の上空をヘリコプターで20分程度飛んだ後、1週間かけて10mの巨大な鳥瞰図を描きました。 今のところそれが彼の最大の作品となっています。 このようなカメラ・アイの能力は、前述した山下清氏も同様です。 また「写真と区別がつかない」と最近話題になった福島尚さんの鉄道絵画も同じ能力だと言えるでしょう。 瞬間記憶では絵画の分野の他にも、本や百科事典などをスキャナーでスキャンするように記憶したり、ばらまかれた物の個数を一目で把握したりする能力などが報告されています。 ピアノなど耳からの記憶 モーツアルトが4歳の時に、父親が弾いたピアノの曲を完ぺきに再現したという話を知っている人は多いでしょう。 このような逸話は、サヴァン症候群患者の中にも多数報告されています。 レスリー・レムケは、元々脳に障害を持って生まれ、緑内障により失明をしてしまいました。 さらに脳性麻痺も発症し、言葉もしゃべれない状態になってしまいました。 7歳の頃にピアノを買い与えられ、以降ピアノにのめり込むようになり、14歳の頃にはテレビで聞いたばかりのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を完ぺきに弾きこなしたと言われています。 彼は、1度もピアノのレッスンを受けたことはないのに、頭に入れた楽曲はすべて演奏できるといい、ピアノ以外にも10種類以上の楽器が演奏できるのだそうです。 円周率などの記憶力 ダニエル・タメットは、10か国語を話し円周率22500桁を5時間かけて暗唱したという天才です。 円周率だけではなく、四則演算や累乗、累乗根、因数分解、素数計算などを瞬時に行うことができるといいます。 彼の著書「僕には数字が風景に見える」というタイトルのとおり、タメットにとって数字は1つ1つ個性があり、色や形、音程までも備わっているのだそうです。 この驚異的な記憶力と演算能力は、彼自身が「共感覚によるものだ」と説明しています。 共感覚とは、文字に色を感じたり、音に色を感じたりするような、ある刺激に対して通常とは違う知覚を感じることを言います。 彼の中での計算は、色や形や肌合いが融合し、新しい形や色となって現れた時、それが答えなのだと説明しており、単純に数字の記憶力が優れているとか、計算能力が高いということではないようです。 カレンダー計算 カレンダーサヴァンと呼ばれる人たちがいます。 このようにカレンダーの日付曜日を即座に答えらえる能力は、サヴァン症候群の中で最も多く、約半数はカレンダーサヴァンであると言われています。 カレンダーサヴァンには、他のサヴァンの症状と併存してることも多く、瞬間記憶の能力や数学的な能力、音楽的な才能が備わっているケースも見られます。 カレンダーサヴァンがどのようにカレンダー計算をしいてるのかということについは、現在も研究が進められていますが、全盲のサヴァンにカレンダーサヴァンの能力が見られることや、何万年分ものデータのカレンダーが存在しないこと、万年カレンダーを見るだけでも相当な時間がかかることなどから、瞬間記憶の能力だけでは説明がつかないとされています。 数年分のカレンダーデータから、法則性や計算に用いるデータを集約して記憶してる可能性が考えられています。 サヴァン症候群の代表的人物!キム・ピークとは 映画『レインマン』のモデル サヴァン症候群の代表的人物といえば、やっぱりキム・ピーク。 1989年に公開された映画「レインマン」のモデルとなった人物です。 レインマンは、トム・クルーズが演じる利己的な弟チャーリーと、ダスティン・ホフマン演じる自閉症の兄レイモンドの感動的なロードムービーで、当時大ヒットした映画です。 この映画によってはじめてサヴァン症候群を知ったという人がほとんどではないでしょうか。 記憶力はまるで検索エンジン キム・ピークはスーパーサヴァンと呼ばれ、サヴァンの中でも卓越した能力を持っています。 その記憶力は以下の通りです。 ・1歳半の時から読み聞かせられた本の内容を記憶しており、45歳当時には12000冊の本を記憶していた。 ・記憶のスピードは異常に早く、1ページあたり8秒から10秒程度。 記憶した本は逆さまにして本棚に並べている。 ・電話帳、世界中の歴史、スポーツ、映画、地理、俳優、文学、音楽等様々な知識を持ち、さながら百科事典のようなもの。 ・アメリカの地図がすべて頭に入っていて、郵便番号と住所を言えばその場所を地図上に指し示すことができた。 キム・ピークのすごいところは、これらの記憶を瞬時に引き出すことが出来たという点です。 サヴァンの記憶は特定の分野に限らることが多いため、通常の生活に役に立たない知識も多く、本人の自己満足で終わってしまうケースが少なくありません。 しかし、キム・ピークは膨大な記憶の中から、必要な情報を瞬時に検索し、引き出すことができるというまさにコンピュータ脳と言える能力を持っていたのです。 そんな偉大なキム・ピークですが、この記事の冒頭にも書いた通り、生まれつき小脳に異常があり、脳梁が欠損していることから、様々な発達障害の症状が見られていました。 4歳まで歩くこともできず、自閉症の症状もあり対人関係も持つことができませんでした。 大人になってからも一人では生活することができず、常に父親が介護が必要であったと言われています。 2012年放送!日曜劇場『ATARU』をチェック 日本でサヴァン症候群を取り上げたドラマと言えば、2012年にTBSで放送された「ATARU」があります。 主人公は中居正広さん扮するチョコザイ君こと猪口在(あたる)。 サヴァン症候群である彼の特殊な能力を使って、警察と協力しながら事件を解決していくというストーリーでした。 ミステリーとしての面白さはもちろん、サヴァンの持つ独特なこだわりや不器用さまで表現できていたドラマだったと思います。 見逃していた方は、ぜひチェックしてみてください。 2012年6月22日放送の金スマを要チェック! 同じく中居正広さんが司会をするTBSの金スマで、2012年6月22日に放送されたのが「世界の天才頭脳大集合SP」。 サヴァンについて取り上げ、天才画家スティーブン・ウィルシャーさんや、盲目のピアニスト磯村靖幸さんの紹介をしています。 画家のスティーブン・ウィルシャーさんの能力は、前述したとおりの瞬間記憶。 空から見た東京の風景を鳥瞰図として描く姿が伝えらています。 また、磯村さんはカレンダー計算の能力と、一度聞いたピアノ曲をその場で再現する能力があり、スタジオでは、実際にその能力の検証などもされました。 ウィルシャーが鳥瞰図を描く様子や、磯村さんのピアノ演奏は、動画にもアップされていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。 Stephen Wiltshire draws Tokyo from memory 全盲ピアニスト 山口・光の礒村さん サヴァン症候群は障害か 障害ではなく個性 サヴァン症候群は天才的な能力を持つ一方、様々な障害を併せ持つことから、一般の人から見れば問題行動と思える言動をすることがあります。 しかし、それは本人の意思による問題行動ではありません。 一概に「障害」と捉え、治すことに注力するより、「個性」として認知し、その能力を活かすことを考えていくことがこれからの社会に必要なことなのではないかと思います。 アメリカではギフテッドと呼ばれる 自閉症スペクトラムの子どもたちの中で、サヴァン症候群ほど顕著な天才脳がなくても、特定の分野で優れた能力を発揮する子どものことをアメリカでは「ギフテッド」と呼んでいます。 「ギフテッド」とは、「ギフト」が、「神様から特別な能力を与えられた人」という意味。 「神に与えれた」つまり遺伝的な学習能力の高さのことを言います。 日本ではまだあまり認知度が高くありませんが、アメリカでは様々な形の支援プログラムが設定されています。 せっかく神様から与えられた能力ですから、他人との違いに悩むのではなく、その能力を活かすことを考えるのが重要なんですね。 まとめ いかがですか?天才脳と言われるサヴァン症候群についてまとめてみました。 未だに謎が多いサヴァン症候群ですが、現在はなんとテレパシーとの関連性についても研究が始まっているそうです。 様々な可能性を秘めた人間の脳。 今後はサヴァンを後天的に作り出すことや、今は想像もつかないような新しい人間の知覚が発見されるかもしれません。 その研究の成果に期待しましょう。

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外傷性脳損傷でフラクタルが見え始めて画家&数学者になってしまった「後天的サヴァン」ジェイソン・パジェットの話

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平凡な日常生活を送っていた人が、何らかの脳への衝撃をきっかけに、それまで全く関心を持っていなかった方面のずば抜けた能力に目覚めるのです。 重度の脳震盪、くも膜下出血、外傷性脳障害、落雷による脳への障害、交通事故、てんかん発作など。 人生を大きく方向転換させることになった出来事はさまざまですが、いずれも脳に衝撃を受けている点で共通しています。 単に事故や病気で終わらなかったのは、どういう理由によるのか?脳の障害を被った箇所に何らかの共通点があるのか、事故や病気で終わった人との違いがどこにあるのかといったことが、研究されてきていますが、未だに明らかなことは分かっていません。 活動が低下した箇所はどこかということに関して、示唆的な現象と注目を集めているのが、前頭側頭型認知症です。 前頭側頭型認知症の患者には、時にサヴァンのような能力を示すケースがあることが、報告されています。 前頭側頭型認知症で侵されやすいのは、脳の左前側頭領域と眼窩前頭皮質です。 この2つの領域は、後頭部から送られてくる視覚系の活動を抑制する働きをしています。 視覚系の活動を抑制する働きが解除されて、芸術的な感性が生まれるのかもしれないと考えられています。 眠っている能力を人為的に導き出すことができないか?後天性サヴァン症候群と診断された人たちが、一様に脳に衝撃を受けていることに着目して、脳の特定の部分を外部から人為的に刺激する研究も進められています。 そうした研究で一定の成果を上げているのが、tDCSという手法です。 日本語では経頭蓋電気刺激。 頭皮から弱い直流電流を流す方法です。 2011年、オーストラリア・シドニー大学の研究者らが、tDCSによって、被験者にサヴァンのような能力を誘発することに成功しました。 しかし、長期的にこの手法を用いた時、どのような弊害が生じるのか、リバウンドはないのかなど、不明な点は少なくありません。 もしも、目立った弊害が無かったとしても、電気的ドーピングと考えられ、世の中の公平性を損なうとの意見もあります。 現在、適切な治療法がなくて困っている精神疾患患者や脳損傷患者への福音となるかもしれないとのことで、研究が続けられているようです。 スポンサーリンク•

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