イエスタデイ 映画 2014。 イエスタデイ(2014)のレビュー・感想・評価

ノルウェー映画『イエスタデイ』(2014)

イエスタデイ 映画 2014

2008年の映画「」とは異なります。 監督は、出演は ()となど。 が消えてしまった世界で、唯一その曲を知る存在となった1人のシンガー・ソングライターの活躍を、ビートルズの名曲の数々に乗せて描く。 ストーリー [ ] イギリスの小さな海辺の町に住む青年ジャックは、音楽教師の仕事を辞め幼なじみで中学校の数学教師をしている親友エリーから(マネージャー兼ドライバーとして)献身的に支えられ、の店員としてアルバイトをしつつシンガー・ソングライターとして活動しているが、鳴かず飛ばずで全く売れず夢を諦めかけていた。 そんなある日、世界規模で12秒間の停電が発生。 その時自転車に乗って帰宅途中だったジャックはバスに撥ねられる交通事故に遭い、昏睡状態に陥り入院する。 退院後、快気祝いで集まった友人に新しいを渡され、ジャックはビートルズの「」を聴かせる。 友人達は演奏に魅了され、ジャックに「その曲、いつ作ったの?」と尋ねる。 ジャックは「が作ったビートルズの曲だよ。 」と答えるが、友人たちはまったく知らない様子。 異変に気がついたジャックは、帰宅後インターネットで「ビートルズ」を検索。 しかし、ビートルズに関する情報は全くヒットしない。 ここで世界は史上最も有名なはずのバンド「ビートルズ」が存在しないことになっており、彼らの名曲を覚えているのは、世界でジャック唯一人だけであることに気づく。 ジャックはこれを利用して、ビートルズの曲を歌って成り上がろうとする。 あるバーでのライブの後、地元のレコーディング・エンジニアに楽曲のCD化を誘われる。 完成したCDを昼間働いているスーパーの店頭品に「無償添付」として配布したところローカルな話題となり、地元のテレビ番組に出演する。 それを見ていて楽曲に可能性を感じたが、ジャックをで行なわれるライブのとして採用したいと自宅に訪れる。 これまでマネージャーを務めていたエリーは、数学教師としての仕事の関係からモスクワに行くことが不可能となる。 そこで、ジャックは友人のロッキーをローディーに任命。 モスクワでのライブ後の打上げで、エドはジャックにソングライティング対決を持ちかけ、エドは「ペンギンズ」、ジャックは「」で勝負。 ジャックの演奏を聴いたエドは敗北を認めた。 その後、にて、冷酷なエージェントであるデブラ・ハマーと契約を結ぶ。 ロサンゼルスに移住した後、イーストウェスト・スタジオでアルバムのレコーディングを開始するが、曲の歌詞が思いつかない。 インスピレーションを湧かせるべくジャックは、ビートルズの故郷であるに行き、ストロベリー・フィールド、、エリナー・リグビーの墓を訪れた。 その時偶然近くまで来ていたエリーと再会し、一夜を共にしそうになるが「一夜限りの関係に興味はない」と告げられる。 翌朝、ジャックとロッキーは、駅までエリーを追いかけた。 そこで、エリーはジャックの成功を祝福するも、ジャックと一緒にいられないことを伝えた。 その頃、レコード会社はジャックのデビュー・アルバム発売の準備を始めていた。 ジャックは彼らに英国ゴーレストンのピア・ホテルのでアルバム発売を告知することを提案。 屋上のコンサート終了後、ジャックの楽屋に2人のファンが訪れた。 この2人はビートルズの存在を覚えており、ジャックがビートルズの曲を自作の曲として発表していること、さらにリヴァプールを訪れていたことを知っていた。 ジャックはこれらの事実を認めるが、2人にビートルズがいない世界でビートルズの楽曲を世界に発信したことを感謝される。 ここで2人はジャックに対し、ある人物の住所が書かれたメモを渡す。 そのメモを頼りに辿り着いたのは、ミュージシャンにならなかったため暗殺を免れた78歳のの自宅。 この世界では船員として働き、平凡ながら愛する女性とも結ばれ幸福な人生を送ったジョンとの会話で、本当の幸せを知ったジャックはエドにで「飛入り演奏させてくれ」と頼む。 エドのライブに飛入り演奏後、ジャックはエリーに告白。 さらに観客にこれまで自作として発表した楽曲がビートルズの楽曲であることを伝えた上で、インターネット上に楽曲をアップロードし無料で公開し、アルバムのリリースを妨害した。 得られるはずだった富や名声、栄誉を全て投げうったジャックはその後音楽教師に復職し、エリーと結婚。 エリーとの間に2人の子供を授かり、ささやかながらも幸せな生活を送った。 キャスト [ ] ジャック・マリック 演 - ()、日本語吹替 - 売れないミュージシャン。 元教師。 幼少期のジャック 演 - カルマ・スード エリー・アップルトン 演 - 、日本語吹替 - ジャックの幼馴染でマネージャー兼運転手。 中学の数学教師。 幼少期のエリー 演 - ジェイミー・コルマー ロッキー 演 - ()、日本語吹替 - ジャックの友人。 教師として仕事の都合で、モスクワについていけないエリーに代わり、に任命された。 デブラ・ハマー 演 - 、日本語吹替 - やり手のマネージャー。 演 - 本人 、日本語吹替 - 人気ミュージシャン。 ジャックがテレビ番組で演奏しているのを見て、ジャックの曲の可能性を感じ、モスクワで開催するライブのオープニング・アクトをオファーした。 ジャックが「」をレコーディングする際に、タイトルを「Hey Dude(相棒)」に変更することを提案した。 マーケティングのトップ 演 - キャロル 演 - () ルーシー 演 - () ニック 演 - ハリー・ミシェル ウェンディ 演 - () ギャビン 演 - () 地元の。 スーパーの店頭品に「無償添付」として配布した特典CD『Tracks On The Tracks』を手がけた。 演 - 本人 トーク番組『』の司会者。 ジェッド・マリック 演 - () ジャックの父。 シェリア・マリック 演 - () ジャックの母。 テリー 演 - () レオ 演 - () ビートルズが存在しない世界で、ジャック以外にビートルズの存在を覚えていた男性。 モスクワでのライブで、ジャックがビートルズの楽曲を演奏しているのを見て驚愕する。 リズ 演 - () ビートルズが存在しない世界で、ジャック以外にビートルズの存在を覚えていた女性。 曲のインスピレーションを得るためにを訪れていたジャックを目撃。 マイケル・キワヌカ 演 - 本人 演 - (ノンクレジット) ビートルズが存在しない世界では、ミュージシャンにならなかったことから40歳での暗殺を免れ、船員として働き家族と共に幸せな生活を送っていた。 年齢は78歳。 制作 [ ] 本作は、とジャック・バースによる「 Cover Version」という題のオリジナル脚本として制作が開始された。 数年後、クルックの別の作品に携わることにより降板。 脚本はが手掛けることとなった。 当初のプロットでは、主人公はビートルズの曲でわずかな成功しか成し遂げていなかったが、世界で最も有名なシンガーソングライターとなるストーリーに変更された。 同時にラブストーリーにも重点が置かれることとなった。 2018年3月に監督のと脚本のリチャードが「世界で唯一ビートルズの存在を知っている苦労人のミュージシャンを主人公としたミュージカル・コメディ」を共同で制作していることを発表。 主演はオーディションで選ばれた本作が映画初主演となるが務めることとなった。 ボイルは、「オーディションでボイルの「」と「」の演奏を聴いて、ビートルズに敬意を表しながらも、独自のスタイルで演奏しているのを感じた」と語っている。 なお、劇中におけるジャックの演奏シーンはやではなく、実際にヒメーシュが演奏している。 また、ジャックにオープニング・アクトのオファーをするミュージシャンの役割は当初、のにオファーをしていたが、クリスが拒否したことによりが出演することとなった。 また、エドの妻であるチェリーも、飛行機のキャビン・クルー役でしている。 3月8日に、30日にが出演することが発表された。 ボイルは楽曲の使用許可を得るべく、ビートルズのメンバーであると、さらにとの未亡人である、とオリヴィア・ハリスンに手紙を書いた。 リンゴから好意的な返事をもらったと報じられている。 にエド・シーランがキャストに加わり、本作のために楽曲提供を行うことを発表。 5月に ()と ()が加わった。 2018年4月21日に撮影が開始され、やなどでロケが敢行された。 特に、本作のクライマックスシーンとなるでのライブシーンは、実際にエドのライブ終演後に会場を借りて撮影が行われた。 このほかにも、の首都にあるでも撮影が行われている。 のシーンでは、、、、クィーンウェイ・トンネルが登場する。 2019年2月に、映画のタイトルがビートルズの楽曲と同じ「 Yesterday」であることが発表された。 なお、本作には当初ジャックがエリーとは別の女性に恋をするシーンが含まれていたが、試写段階でジャックへの同情心を薄めると判断したことからカットされた。 リリース [ ] に本作の予告編がリリースされた。 2019年にでのクロージングナイト作品としてワールドプレミア上映が行われ 、にでパレス・シネマにて現地プレミアが行われた。 ではに公開された。 反響 [ ] 興行 [ ] 本作は、制作予算ドルを2600万ドルを記録し、アメリカとで7330万ドル、その他の地域で7260万ドル、全世界で1億4590万ドルを記録した。 日本では、映画レビューサイト「」に投稿されたスコア・レビュー数を基にした「10月第2週公開映画の初日満足度ランキング」で1位を獲得し 、に発表された映画観客動員ランキングでは7位を記録。 また、は夫人のナンシー・シヴェルとともに、・にある映画館で本作を観ており、「とても気に入った」と語っている。 サウンドトラック [ ] 『 イエスタデイ オリジナル・サウンドトラック 』 多数のアーティスト の リリース 2019年• ()(Song) 本作のサウンドトラック盤『 イエスタデイ オリジナル・サウンドトラック 』( Yesterday Original Motion Picture Soundtrack )は、2019年に発売された。 日本でもに発売された。 映画での楽曲の歌唱は、主演の ()によるもので、一部の楽曲にはも参加している。 なお、本作に本人役で登場しているエド・シーランは、本作のために書き下ろした「One Life」と「Penguin」の2曲を提供しているが、サウンドトラック盤には収録されていない。 収録曲の作詞作曲は、特記がない限りが手がけたもの。 アーティスト名は、特記がない限り ()。 収録曲 タイトル 作詞・作曲 アーティスト 時間 1. 「 フロム・ザ・フィルム『イエスタデイ』 」 Yesterday From The Film 'Yesterday' 1:32 2. 「ザ・ワールド・イズ・ユニバーサル ユニバーサル・ファンファーレ 」 The World Is Universal Universal Fanfare 0:23 3. 「サマー・ソング フロム・ザ・フィルム『イエスタデイ』 」 Summer Song From The Film 'Yesterday' ダニエル・ペンバートン () 1:49 4. 「インタールード I : 」 Interlude I: A Day In The Life ダニエル・ペンバートン 0:52 5. 「 トラックス・オン・ザ・トラックス・セッションズ 」 I Saw Her Standing There Tracks On The Tracks Sessions 1:45 6. 「 トラックス・オン・ザ・トラックス・セッションズ 」 Something Tracks On The Tracks Sessions 2:49 7. 「 フロム・ジ・アルバム『ワン・マン・オンリー』 」 Let It Be From The Album 'One Man Only' 3:59 8. 「インタールード II : ストロベリーズ」 Interlude II: Strawberries ダニエル・ペンバートン ダニエル・ペンバートン 0:42 9. 「 フロム・ザ・フィルム『イエスタデイ』 」 Carry That Weight From The Film 'Yesterday' 1:48 10. 「 フロム・ジ・アルバム『ワン・マン・オンリー』 」 Here Comes The Sun From The Album 'One Man Only' ジョージ・ハリスン 2:49 11. 「インタールード III : ゴーレストン・ビーチ」 Interlude III: Gorleston Beach ダニエル・ペンバートン ダニエル・ペンバートン 0:35 13. 「 ライヴ・アット・ピアー・ホテル 」 Help! Live At Pier Hotel 2:38 14. 「イエスタデイ フロム・ジ・アルバム『ワン・マン・オンリー』 」 Yesterday From The Album 'One Man Only' 2:12 15. 「 トラックス・オン・ザ・トラックス・セッションズ 」 She Loves You Tracks On The Tracks Sessions 1:38 16. 「 トラックス・オン・ザ・トラックス・セッションズ 」 A Hard Day's Night Tracks On The Tracks Sessions 2:44 17. 「サムシング フロム・ザ・フィルム『イエスタデイ』 」 Something From The Film 'Yesterday' ジョージ・ハリスン 1:03 18. 「 フロム・ジ・アルバム『ワン・マン・オンリー』 」 In My Life From The Album 'One Man Only' 2:49 19. 「インタールード IV : トレイン・トラックス」 Interlude IV: Train Tracks ダニエル・ペンバートン ダニエル・ペンバートン 0:14 20. 「 トラックス・オン・ザ・トラックス・セッションズ 」 I Want To Hold Your Hands Tracks On The Tracks Sessions ヒメーシュ・パテル 1:54 21. 「 ライヴ・アット・ 」 Back In The U. Live At Wembley 2:40 22. 「 ライヴ・アット・ウェンブリー 」 All You Need Is Love Live At Wembley 3:10 23. 「インタールード V : イエスタデイズ・レイン」 Interlude V: Yesterday's Rain ダニエル・ペンバートン ダニエル・ペンバートン 1:02 24. 「 フロム・ジ・アルバム『ワン・マン・オンリー』 」 Hey Jude From The Album 'One Man Only' 6:09 26. 「 ライヴ・アット・クリーヴズ・スクール 」 Ob-La-Di, Ob-La-Da Live At Cleves School 3:24 27. 「インタールード VI: ライフ・ゴーズ・オン」 Interlude VI: Life Goes On ダニエル・ペンバートン 0:40• 2019年6月13日閲覧。 D'Alessandro, Anthony 2018年9月19日. Penske Media Corporation. 2019年6月13日閲覧。 ロッキング・オン ドットコム. 2019年6月12日. 2019年6月13日閲覧。 2019年10月14日閲覧。 com. 2019年4月8日. 2019年6月13日閲覧。 シネマカフェ. 2019年6月12日. 2019年6月13日閲覧。 ジャパンミュージックネットワーク株式会社. 2019年6月13日. 2020年2月16日閲覧。 Valnet, Inc. 2019年6月28日. 2019年8月25日閲覧。 Watson, R. 2019年6月6日. Wall Street Journal. 2019年11月2日閲覧。 Browne, David 2008年6月25日. 2019年11月2日閲覧。 Itzkoff, Dave 2019年6月28日. 2019年11月2日閲覧。 Billboard-Hollywood Reporter Media Group. 2018年3月2日. UK: DMG Media. 2019年11月2日閲覧。 マイナビニュース. 2019年10月19日. 2019年11月2日閲覧。 Penske Media Corporationc 2019年6月25日. 2019年11月2日閲覧。 IndieWire 2019年7月2日. 2019年11月2日閲覧。 rockinon. com. 2019年10月11日. 2019年11月2日閲覧。 2019年6月25日. めるも. 2019年11月2日閲覧。 The Hollywood Reporter Billboard-Hollywood Reporter Media Group. 2018年3月8日. 2019年11月2日閲覧。 The Hollywood Reporter Billboard-Hollywood Reporter Media Group. 2018年3月30日. 2019年11月2日閲覧。 Mottram, J. 2019. The Big Interview: Danny Boyle "The Academy Award-winning director on his new film, Yesterday, working with Richard Curtis, his childhood Beatles memories and his Bond 25 adventure... Picturehouse Recommends. Wiseman, Andreas 2018年4月15日. Deadline. com Penske Media Corporation. 2019年11月2日閲覧。 2018年4月15日. コリダー. 2019年11月2日閲覧。 D'Alessandro, Anthony 2018年5月8日. Deadline. com Penske Media Corporation. 2019年11月2日閲覧。 cinemacafe. net 株式会社イード. 2019年10月20日. 2019年11月2日閲覧。 The Liverpool Echo. 2019年11月2日閲覧。 Reyes, Mike 2019年6月26日. CinemaBlend. 2019年11月2日閲覧。 Hollywood Reporter [ thr] 2019年2月13日. ツイート. より 2019年11月2日閲覧。 東宝東和株式会社 オフィシャルサイト. 2019年5月7日. 2019年11月2日閲覧。 Steward, Michael 2019年6月21日. East Anglian Daily Times. 2019年11月2日閲覧。 WIRED. jp 合同会社 コンデナスト・ジャパン. 2019年10月13日. 2019年11月2日閲覧。 FILMAGA(フィルマガ) 株式会社つみき. 2019年10月15日. 2019年11月2日閲覧。 マイナビニュース. 2019年10月16日. 2019年11月2日閲覧。 2019年11月2日閲覧。 BandLab UK Limited. 2019年11月15日. 2020年5月2日閲覧。 TOWER RECORDS ONLINE. 2019年8月8日. 2019年10月19日閲覧。 cinemacafe. net 株式会社イード. 2019年8月6日. 2019年11月2日閲覧。 外部リンク [ ]• (英語)• (日本語)• YesterdayJP - (日本語)• - (日本語)• - (英語)• - (英語) この項目は、に関連した です。

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イエスタデイ(2014)

イエスタデイ 映画 2014

なぜ私たちは、繰り返しリイシューされるビートルズのカタログに毎回一喜一憂してしまうのだろう。 そう、またこの季節がやってきた。 彼らにとって、実質上のラストアルバム『アビイ・ロード』がリリースされてから今年で50年。 それを記念し9月27日に、『アビイ・ロード』50周年記念エディションがリリースされたのである。 このアルバムは、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から続く「50周年記念エディション」のシリーズの一環で、ビートルズの「第5のメンバー」とも言われたプロデューサー、今は亡きジョージ・マーティンの息子であるジャイルズ・マーティンが中心となってサウンドプロダクションを務めている。 ジャイルズがビートルズのアーカイブシリーズに関わるようになったのは、シルク・ドゥ・ソレイユのサントラ盤として作られた2006年の『ラブ』から。 この時は父ジョージとの共同プロデュース名義で、ビートルズの楽曲を素材から再構築していくという「荒技」を披露し物議を醸していた。 あれから13年。 ビートルズやその周辺作品のリミックス、リマスタリングなどを数多く手掛けてきた彼は、そのたびに目覚ましい成長を遂げ(2019年8月に公開された、エルトン・ジョンの伝記ミュージカル映画『ロケットマン』でもサウンド・プロデュースを担当)、今回の『アビイ・ロード』のおけるリミックスワークはその集大成ともいうべき内容となっている。 時期的に『アビイ・ロード』は、ビートルズの作品の中で最も「現代」に近いものとなる。 が、蓋を開けてみれば『アビイ・ロード』2019年版は、これまでのどのアルバムよりも「攻めた」ミックスだった。 ジョン・レノン曰く、「好きな奴なんて一人もいない駄作」の「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」は、当時ジョージが持ち込んだモーグシンセサイザーの音色がこれまで以上に際立ち「変態ラウンジポップ」に生まれ変わり、ヘヴィなブルーズナンバー「アイ・ウォント・ユー」の後奏では、入り乱れるビリー・プレストンのハモンドオルガンと、ホワイトノイズがグッとフィーチャーされ、シューゲイザーも「かくや」と言わんばかりのサウンドスケープが聴き手の思考を停止させる。 もう、かれこれ何百回、いや何千回と繰り返し聴いてきたはずの『アビイ・ロード』が今、全く新しい響きをたたえて目の前に蘇っているのだ。 そこで冒頭の疑問である。 そもそも私たちは、なぜ最新リミックスが施されたビートルズのアルバム、いわば「過去の遺産」を、これほどまでにありがたがって聴いているのだろうか。 「ジョンの声がオリジナル盤より生々しく聴こえること」とか、「ジョージ・マーティンによるオーケストラアレンジがより美しく胸を打つ」こと、「ポールのベースがよりファンキーに響くこと」が、なぜそんなにも嬉しいのか。 きっとそれは今言ったように、ビートルズの楽曲を「全く新しい響き」で聴いてみたい、もっとはっきり言えば、「生まれて初めてビートルズを耳にしたときの感動」を、再び手に入れたいからなのではないか。 私たちは、どうあがいても「初めての感動」を再び味わうことは出来ない。 ましてやビートルズだ。 物心ついたときには街中で、テレビで、映画館で流れていた彼らの「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」「ヘイ・ジュード」を、生まれて初めて耳にしたときのことなど覚えていない人の方が多いだろう。 そう、だからこそ私たちは、その「あらかじめ失われてしまった初体験」を取り戻したくて、ビートルズの最新リイシューが届けられるたびに、その細かな「差異」をめぐって一喜一憂しているのかもしれない。

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『イエスタデイ(2014)』映画レビュー「ビートルズに衝撃を受けたノルウェーの少年4人組の青春!」

イエスタデイ 映画 2014

なぜ私たちは、繰り返しリイシューされるビートルズのカタログに毎回一喜一憂してしまうのだろう。 そう、またこの季節がやってきた。 彼らにとって、実質上のラストアルバム『アビイ・ロード』がリリースされてから今年で50年。 それを記念し9月27日に、『アビイ・ロード』50周年記念エディションがリリースされたのである。 このアルバムは、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から続く「50周年記念エディション」のシリーズの一環で、ビートルズの「第5のメンバー」とも言われたプロデューサー、今は亡きジョージ・マーティンの息子であるジャイルズ・マーティンが中心となってサウンドプロダクションを務めている。 ジャイルズがビートルズのアーカイブシリーズに関わるようになったのは、シルク・ドゥ・ソレイユのサントラ盤として作られた2006年の『ラブ』から。 この時は父ジョージとの共同プロデュース名義で、ビートルズの楽曲を素材から再構築していくという「荒技」を披露し物議を醸していた。 あれから13年。 ビートルズやその周辺作品のリミックス、リマスタリングなどを数多く手掛けてきた彼は、そのたびに目覚ましい成長を遂げ(2019年8月に公開された、エルトン・ジョンの伝記ミュージカル映画『ロケットマン』でもサウンド・プロデュースを担当)、今回の『アビイ・ロード』のおけるリミックスワークはその集大成ともいうべき内容となっている。 時期的に『アビイ・ロード』は、ビートルズの作品の中で最も「現代」に近いものとなる。 が、蓋を開けてみれば『アビイ・ロード』2019年版は、これまでのどのアルバムよりも「攻めた」ミックスだった。 ジョン・レノン曰く、「好きな奴なんて一人もいない駄作」の「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」は、当時ジョージが持ち込んだモーグシンセサイザーの音色がこれまで以上に際立ち「変態ラウンジポップ」に生まれ変わり、ヘヴィなブルーズナンバー「アイ・ウォント・ユー」の後奏では、入り乱れるビリー・プレストンのハモンドオルガンと、ホワイトノイズがグッとフィーチャーされ、シューゲイザーも「かくや」と言わんばかりのサウンドスケープが聴き手の思考を停止させる。 もう、かれこれ何百回、いや何千回と繰り返し聴いてきたはずの『アビイ・ロード』が今、全く新しい響きをたたえて目の前に蘇っているのだ。 そこで冒頭の疑問である。 そもそも私たちは、なぜ最新リミックスが施されたビートルズのアルバム、いわば「過去の遺産」を、これほどまでにありがたがって聴いているのだろうか。 「ジョンの声がオリジナル盤より生々しく聴こえること」とか、「ジョージ・マーティンによるオーケストラアレンジがより美しく胸を打つ」こと、「ポールのベースがよりファンキーに響くこと」が、なぜそんなにも嬉しいのか。 きっとそれは今言ったように、ビートルズの楽曲を「全く新しい響き」で聴いてみたい、もっとはっきり言えば、「生まれて初めてビートルズを耳にしたときの感動」を、再び手に入れたいからなのではないか。 私たちは、どうあがいても「初めての感動」を再び味わうことは出来ない。 ましてやビートルズだ。 物心ついたときには街中で、テレビで、映画館で流れていた彼らの「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」「ヘイ・ジュード」を、生まれて初めて耳にしたときのことなど覚えていない人の方が多いだろう。 そう、だからこそ私たちは、その「あらかじめ失われてしまった初体験」を取り戻したくて、ビートルズの最新リイシューが届けられるたびに、その細かな「差異」をめぐって一喜一憂しているのかもしれない。

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