インフルエンザ 予防接種 副作用。 インフルエンザ予防接種の副反応(副作用)|症状の種類や確率・対処法について

やっぱりインフルエンザワクチンは無意味?かえって重篤な副作用の恐れ

インフルエンザ 予防接種 副作用

インフルエンザワクチンは本当に安全なのか、本当に必要なのかをもう一度考えてみませんか。 毎年、インフルエンザがはやる季節になると、「ワクチン接種(予防接種)はお早めに」というメッセージが流れます。 学校や会社から通達されることもありますし、自治体の広報などにも呼びかけが載ります。 そして、多くの人がワクチンを打ちます。 特にお年寄りや乳幼児、妊婦などは、インフルエンザによって重篤化するリスクが高いとして、優先的にワクチン接種ができるようになっています。 しかし、インフルエンザのワクチンにも重い副作用が出る危険性があります。 報告されている副作用には、ギラン・バレー症候群(筋肉を動かす運動神経の障害のために、手足に力が入らなくなる難病)、肝機能障害、脳炎、ぜんそく、さらにはアナフィラキシー(全身に急速に現れるアレルギー症状)などがあります。 そもそもワクチンとは、ウイルスなどの病原体を注射で体内に入れて、その病原体を攻撃する専用の抗体(免疫細胞の一種)をあらかじめつくっておく、というものです。 しかし、注射した病原体が体内で増殖してしまっては意味がありません。 そこで、ワクチンをつくる際には、病原体が体内で増殖しないように活性を抑える成分が必要になりますが、そこにホルマリンなどが使われます。 有害物質が含まれていて、重篤な副作用の危険性がある上に、インフルエンザワクチンには「効くかどうかわからない」という根本的な問題もあります。 ワクチンでインフルエンザは予防できる? 以前、朝のニュース番組でキャスターが、「うちは家族4人全員でワクチンを打ちましたが、2人はインフルエンザにかかっています。 今年ははやっていますから、みなさん気をつけましょうね」と言っていました。 朗らかに、当たり前のように。 これって、どこかおかしくはないですか。 「ワクチン打ったのに、インフルエンザにかかったのです。 かからないために打つのがワクチンではないのですか」と、怒るならわかります。 しかし、そのキャスターが怒る気配は微塵もありませんでした。 このような状況は、このキャスター一家だけではありません。 筆者が薬局に勤務していた頃、インフルエンザにかかって処方箋を持って来る患者の半数は、ワクチン接種を受けた人たちでした。 しかし、誰も怒ったりはしませんでした。 インフルエンザにかかったということは、ウイルスの型が違っていて、ワクチンの効果がなかったということです。 インフルエンザの型は、大きく分けるとA型、B型、C型の3種類ですが、A型だけでもさらに144種類の亜型に分かれています。 一方、インフルエンザワクチンに含まれているのは3種類程度で、たとえばAソ連型(H1N1亜型)と、A香港型(H3N2亜型)と、B型といった組み合せになっています。 当然、ワクチンに含まれている型以外のインフルエンザウイルスには効きませんし、しかもウイルスはすぐに変異します。 変異は、ウイルスが分裂するときに遺伝子がミスコピーされることで起こります。 人間の遺伝子(DNA)はあまりミスコピーが起こらないのですが、インフルエンザウイルスの遺伝子(RNA)はミスコピーが起こりやすく、その頻度は人間の1000倍の確率といわれています。 しかも、インフルエンザウイルスは増殖スピードが速く、1個のウイルスが1日で100万個以上になるといわれているのです。 こんなインフルエンザウイルスに、たった3つの型で対応しようとするのは、ほとんどギャンブルか宝くじのようなものではないでしょうか。 ワクチンを打っても症状が軽くなるわけではない 筆者は、ワクチン接種で病院にお金を払い、さらにインフルエンザの治療でお金を払っても怒らない患者さんをたくさん見てきましたが、本当は「自分のしたことは無意味ではない。 ワクチンを打ったのだから、たとえ感染しても軽く済む」そう思いたいから怒らない、というのが一番の理由かもしれません。 筆者は、インフルエンザワクチンの接種は必要ないと思っていますが、唯一打ってもいいケースがあるとしたら、それは受験生です。 人には、たとえ偽薬でも「効く」と思えば効くという、「プラセボ効果」があります。 「ワクチンを打ったのだから、受験当日までインフルエンザにはかからない」「人ごみに行っても大丈夫」「たとえ後ろの子が咳をしていても、うつらない」……。 そのように自信を持てば、免疫力も上がります。 ただし、「ワクチンを打ったのだから軽く済む」と信じて、インフルエンザにかかっているにもかかわらず学校や仕事に行くのは避けなければなりません。 以前、こんなケースがありました。 Aさんは医薬品会社の営業マンで、当然のことながらインフルエンザワクチンの接種をしていました。 ところがインフルエンザにかかってしまい、上司に「A型インフルエンザと診断されたので、早退させてください」と申し出ました。 すると、上司は「ワクチンを打っているんだから、大したことにはならない。 マスクをして働け」と指示したのです。 Aさんは仕方なく処方されたタミフルを飲み、マスクをして営業を続けたそうです。 営業の相手は、まさか営業マンがインフルエンザだとは思いませんから、至近距離でも平気で会話をします。 会う人会う人、みんな同様です。 もしかしたら、インフルエンザをうつされた人もいるかもしれません。 しかも健康な人をつくるサポートをするはずの医薬品会社での話です。 ワクチンを打っても、インフルエンザが軽く済むわけではありません。 タミフルは、インフルエンザウイルスの増殖を抑えますが、インフルエンザウイルスを殺してはくれません。 無理をして働き続ければ、それこそ取り返しのつかないことになる可能性もあります。 幸いAさんは若くて体力があったためか、長引きはしたものの重篤な状態になることはなかったそうです。 インフルエンザにかかったら会社や学校は休んで寝る。 それが最良の方法であり、広めないための最善の方法でもあります。 また、インフルエンザの最良の予防法はワクチンを打つことではなく、日頃から疲労を溜めず、バランスのよい食事・適度な運動を心がけ、免疫力を高める生活をすることなのです。 現在は、自らの経験と栄養学・運動生理学などの豊富な知識を生かし、感じて食べる「感食」、楽しく歩く「ハッピーウォーク」を中心に、薬に頼らない健康法を多くの人々に伝えている。 (廣済堂出版)、『薬が病気をつくる』(あさ出版)、(ベストセラーズ)など著書多数。

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インフルエンザ予防接種の副作用は?発熱時と30分間の注意とは

インフルエンザ 予防接種 副作用

インフルエンザ予防接種に副作用があると聞いたことがある方もいるのではないでしょうか? 予防接種などの注射の後に現れる体調の変化は、予防接種の副作用ではなく「副反応」と呼ばれる体の自然な反応です。 副反応は、予防接種の目的である「抗体を得る」以外の皮ふや全身に起こる反応なのです。 現在日本で使われているインフルエンザワクチンは、ウイルスから病原性を取りのぞいた「不活化ワクチン」と呼ばれるもので、安全性が非常に高く安心して接種をうけることができます。 この記事では、インフルエンザ予防接種の副反応の症状や予防法について解説します。 インフルエンザ予防接種の効果や受ける時期については関連記事をごらんください。 関連記事 インフルエンザ予防接種の後に起こりやすい副反応は、注射をした部位やその周辺の赤み(紅斑)・腫れ・かたくなる・痛み・熱感などがあります。 注射をした部位に現れる症状を「局部症状」、全身に現れる症状を「全身症状」と呼び区別しています。 軽度な副反応は2〜3日でおさまることがほとんどで、基本的には通院などの特別な対処は必要なく自然に治るのを待ちます。 副反応のほとんどは、予防接種をした後の24時間以内に発生します。 特に接種後の30分程度は重篤な副反応を見逃さないように、体調の変化に十分に注意してください。 また、予防接種の当日や副反応が現れている間は、激しい運動は控えましょう。 腫れ以外にも、むずむずとしたかゆみ、うずくような痛み、注射跡が硬くなる、熱を持つ、赤くなるなどの局所反応が起こることがあります。 腫れやかゆみ、痛みが気になるときは、濡れタオルや氷・保冷剤をくるんだタオルで冷やしてください。 引っ掻く、もむ、直接氷を当てるなど、刺激を与えることはやめましょう。 予防接種による腫れについては関連記事をごらんください。 関連記事 頭痛・めまいなど 予防接種の後に頭痛やめまいなどの症状が現れることがあります。 2〜3日程度で治りますが、長引く場合は医療機関を受診してください。 頭痛がひどい場合は一時的に解熱鎮痛剤を使用することも可能です。 なお、子供、鎮痛剤の効果が感じられない方、3日程度で治らない方は医師・薬剤師に相談してください。 全身の寒気・倦怠感(体がだるい)など 予防接種の後に全身の寒気、倦怠感、動悸、リンパ節の腫れなどの全身症状を訴える方もいます。 接種した側の脇の下のリンパ節が腫れることも多くみられます。 指先のしびれは副反応? 予防接種が原因と考えられる指先のしびれには、2~3日で治る一過性の軽い副反応のケースと、重症化して健康に影響をおよぼす重篤な副反応のケースがあります。 指先のしびれがでるおそれがある重篤な副反応は、ギラン・バレー症候群と急性散在性脳脊髄炎です。 予防接種後に指先のしびれが現れたとしても、原因を自分で判断することは危険です。 しびれを感じたら医療機関を受診しましょう。 予防接種後のしびれについては関連記事をごらんください。 関連記事 インフルエンザワクチンを製造している北里第一三共ワクチン株式会社の研究報告によれば、予防接種を受けた人の1. 6%に発熱が現れています。 また、13歳未満では5%以上の子供に発熱が現れており、子供は大人と比べて発熱しやすい傾向にあるといえます。 予防接種による発熱の症状は通常2〜3日には治るので、基本的には自然に治るのを待ちましょう。 ただし、38. 予防接種の発熱はうつらない 副反応の発熱は抗体を得るために起こる体の生理的な反応なので、周りの人にうつる心配はありません。 ただし、ワクチンとは無関係な風邪などによる発熱の場合は、周りの人にうつることがあります。 発熱と一緒に咳や鼻水などの症状が現れている場合は風邪のおそれがあるため、マスクをつけるなど周りの人にうつさない対策をとりましょう。 重篤な副反応はめったに起こることはありませんが、全く起こらないとは言い切れません。 厚生労働省が発表している平成26年度シーズンの副反応の報告では、重篤な副反応が99件、そのうち死亡に至ったケースが11件でした。 特に予防接種の後の30分程度は、アナフィラキシーなどの重篤な症状が起こった場合にすぐに対処できるように院内で安静にするなど注意しましょう。 インフルエンザ予防接種の後に以下のような初期症状が現れたら、すぐに医療機関を受診しましょう。 特にけいれんや呼吸困難、意識混濁などが見られた場合は救急車を呼んで迅速に対応してください。 副反応名 初期症状 アナフィラキシー 非常に強いアレルギー反応:声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁 など 急性散在性脳脊髄炎(ADEM) ワクチン接種から1~4週間後:頭痛、発熱、嘔吐、意識が混濁する、目が見えにくい、手足が動きにくい、歩きにくい、感覚が鈍い など 脳炎・脳症 けいれんが5分以上続く、けいれんが止まったあとに意識がなくぐったりしている、けいれんがなくても言動がいつもと違っている・ぐったりしている など ギラン・バレー症候群 短時間で末梢神経が麻痺し、手足に力が入らなくなる、指先や腕がしびれる、歩くときにつまずく、物がつかみづらい、呼吸が苦しい など 肝機能障害・黄だん からだのだるさ(倦怠感)、食欲不振、皮ふや白目が黄色くなる(黄だん) など 喘息発作 呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューという音がする喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難、咳 血小板減少性紫斑病 鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血、手足に点状出血、あおあざができやすい、生理や外傷などの出血が止まりにくい など 間質性肺炎 ちょっとしたことで息切れする・息苦しくなる、空咳が出る、発熱するなどの症状が急に現れたり1週間以上続いたりする 皮膚粘膜眼症候群 目の充血、めやに、まぶたの腫れ、目が開けづらい、唇や陰部のただれ、皮ふの広い範囲が赤くなる など ネフローゼ症候群 足のむくみ、尿量の減少、体がだるい、排尿時の尿の泡立ちが強い、息苦しい、尿が赤い など 高齢者や子供は特に注意を インフルエンザ予防接種の副反応は、9歳未満の子供と70歳以上の高齢者からの報告が多くなっています。 特に重篤な副反応や死亡例はほとんどが子供と高齢者です。 ただし、予防接種後の死亡例とワクチン接種の因果関係は認められていません。 死亡例の多くが基礎疾患の悪化や他の原因によるものとされています。 いずれにしても、基本的に基礎免疫力が下がっていると考えられる高齢者や免疫力が低い子供は予防接種後の体調の変化には十分に注意しましょう。 北里第一三共ワクチン株式会社の報告では、予防接種を受けた13歳未満の子供のうち20~40%の子供に何らかの副反応が確認されています。 子供は年齢によって起こりやすい副反応が異なりますが、どの年齢でも注射した部位の赤みや腫れが現れやすい報告があります。 子供は自分では症状をうまく伝えられず、副反応に気付くのが遅れてしまう場合があるので、予防接種後の子供の様子には気を配りましょう。 特に接種後30分以内は一人きりにしないようにし、院内の待合室などで安静に過ごしてください。 子供に現れやすい局部症状 注射した部位やその周辺での赤み(紅斑)、腫れ、かゆみ、痛み、熱を感じる(熱感)、かたくなる(硬結)が現れやすい症状です。 最も現れやすいのは紅斑と腫れで、副反応が現れた子供のうち20~30%に現れたと報告されています。 かゆみや痛み、熱感、硬結の発生頻度は約10%以下ですが、副反応としては比較的現れやすい症状です。 予防接種後、数日中に現れ、2~3日ほどで症状がなくなります。 局部症状が長引いたり、悪化したりする場合は医療機関を受診しましょう。 子供に現れやすい全身症状 発熱や頭痛、下痢、じんましん、発疹、鼻水といった風邪のような症状が比較的現れやすくなっています。 局部症状に比べるとそこまで高い頻度ではありませんが、予防接種後に風邪のような症状が現れたら、副反応の可能性も疑ってください。 全身症状も局部症状と同様に、2~3日ほどで症状がなくなります。 症状が長引いたり悪化したりする場合は別の原因も考えられるので、医師に診断してもらいましょう。 じんましんについては関連記事をごらんください。 関連記事ではインフルエンザ予防接種でじんましんが出ることについても触れています。 関連記事 インフルエンザの副反応は体の反応なので、予防することは困難です。 しかし、予防接種後の過ごし方を知っておくことで、副反応を悪化させないようにしたり迅速な対処が可能です。 インフルエンザ予防接種の副反応は、ほとんどが接種後24時間以内に起こります。 ワクチン接種後は次のことを心がけましょう。 ・接種した部位は清潔にしこすらない ・接種した当日は激しい運動を控える ・接種後30分は院内の待合室などで安静にする ・高熱やけいれんなどの異常反応や体調の変化があればすぐに医師の診察を受ける おわりに インフルエンザの予防接種時に注意したいのが当日の体調です。 大人に比べて免疫力や体力がない子供や高齢者に副反応が現れやすいことからも、体調の良し悪しは副反応に関係がないとはいえません。 子供など2回接種を行う場合は、2回目の接種では体への負担を減らすために反対の腕、あるいは同じ腕でも前回とは違う部位に接種を受けるようにしましょう。 2回接種の間隔について詳しくは関連記事をごらんください。

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ワクチンを打てない!?インフルエンザ予防接種の注意点!妊婦や赤ちゃんはどうする?

インフルエンザ 予防接種 副作用

殺菌作用がある水銀・チメロサール。 1回の注射量に含まれる量は5マイクログラム程です 「インフルエンザワクチンには水銀が入っている」という話を聞いたことはありませんか? 「水銀」と聞くと、「ワクチンを打ってしまったが、どんな副作用があるんだろう……」「子どもにインフルエンザワクチンを打つのは止めた方が良いのだろうか?」と、不安に感じてしまう人が多いと思います。 インフルエンザが流行する時期、健康を守るためのワクチンにもし健康を損なう有害物質が含まれているとなれば大問題です。 しかし、インフルエンザワクチンに含まれる水銀は「チメロサール」というもので、細胞毒性のあるメチル水銀とは異なります。 ワクチンにチメロサールを使用しているのは、少量で殺菌作用があり、保存剤として有用だからです。 日本では、ワクチンによって異なりますが、多くのワクチンで1回の注射量0. 5ml中に約0. 005mg 5マイクログラム のチメロサール(0. 002~0. 004mgで海外で0. 05mg)が含まれています。 多くても「0. 005mg」という数字はごく僅かな量だとイメージできると思いますが、では「5マイクログラム」は体内に入れる安全な基準として、多いのでしょうか? 少ないのでしょうか? インフルエンザワクチンを接種する上で、知って置きたい使用目的やメチル水銀との比較、危険性を判断する参考基準、懸念される合併症について詳しく解説します。 「チメロサール」のメチル水銀基準値から見た毒性・安全性・危険性 少し専門的な話になりますが、チメロサールは、エチル水銀とチオサリチル(thiosalicylate)に分解されます。 このエチル水銀は、炭素と水素を含む化合物で有機水銀です。 同じ有機水銀で、似た構造である「メチル水銀」には、人体に有害な影響があるため、かつてはエチル水銀も同じような毒性があるのではないかと懸念されていました。 これまでエチル水銀に対してアレルギー反応があることのみが報告されていて、中毒症状などの報告はありません。 その点で、エチル水銀が人体に与える影響に関しては、現在も明らかでないことは事実です。 では基準値から見た場合の安全性はどの程度と言えるのでしょうか? 体内への有機水銀の許容量は、有害であることが明らかな「メチル水銀」を基準にしたものが、アメリカの公的機関や世界保健機関(WHO)で決められています。 現在、アメリカでは、有害なメチル水銀については、環境保護庁で基準値 「0. 世界保健機関の基準値の方が高いのは、魚を食べることが大きく関係しています。 環境保護庁では日単位、世界保健機関では週単位で基準値で示されているのに加え、ワクチンは毎日接種するものではないので少し計算がややこしくなります(安全な基準値について個人で計算を試みている方もいるかもしれませんが、しばしばこのあたりでの混乱が見られるようです)。 不活化ワクチン、特にインフルエンザワクチンを2回接種する場合、1週間以上空けて2回目の接種をします。 1週間でワクチンを2回接種することはありません。 そのためまず前提として、日ではなく、週単位で見て計算するのがよいと考えられます。 前述の通り、最も多いワクチンで、1回の予防接種のワクチン0. 5ml中には、5マイクログラムのチメロサールが含まれています。 体重60kgの人が、5マイクログラムの注射をある週に1回したとすると、「0. 体重10kgの1歳の子どもでは、1回の注射量0. 25mlですので、「0. 毒性が明らかで基準の厳しいメチル水銀を基準としている環境保護庁の基準値は、週にすると「0. そもそもチメロサールにはメチル水銀のような明らかな危険性は報告されていないのですが、メチル水銀基準で厳しく見ても、危険視される量には到底及ばない量であることがわかると思います。 魚にも含まれるメチル水銀の毒性と人体への影響・リスク 魚にも水銀は含まれていますが、バランスよく食べたいものです メチル水銀に代表される有機水銀は、口から摂取した場合、消化管からほぼ吸収され、血液を介して全身に回り、脳に到達したり、胎盤から胎児に到達したりします。 メチル水銀の細胞毒性によって、細胞が破壊されてしまいます。 環境中に存在している水銀は、水中で細菌によってメチル水銀に変わり、食物連鎖の結果、上位にいる生き物に濃縮されていきます。 強くて大きくて長生きな魚ほど、体内にメチル水銀をため込んでしまう傾向にあるのです。 これらの魚を食べることによっても、人は有機水銀を摂取しています。 アメリカの食品医薬品庁(FDA:Food and Drug Administration は、魚の水銀濃度について、サメ0. 96ppm、メカジキ1. 00ppmと報告しています。 FDAは魚のメチル水銀の濃度が1ppmを超えた時に勧告を出します。 また、英国では既に妊婦や妊娠しようとしている女性、16歳未満の子どもには、サメやメカジキなどを食べないように勧めています。 では、日本ではどうでしょうか? 厚生労働省は、妊婦に対して、キハダマグロ、ビンナガマグロ、メジマグロ クロマグロの幼魚 、ツナ缶について、通常の食事では食べても大丈夫としており、下記の魚については食べる量と頻度の目安を示しています。 バンドウイルカ…1回約80gとして2ヶ月に1回まで(1週間当たり10g程度)• コビレゴンドウ…1回約80gとして2週間に1回まで(1週間当たり40g程度)• キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチ(メバチマグロ)、エッチュウバイガイツチクジラ、マッコウクジラ…1回約80gとして週に1回まで(1週間当たり80g程)• キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツ…1回約80gとして週に2回まで(1週間当たり160g程度) (厚生労働省 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項より引用) これによれば、メカジキやクロマグロなどは、1回約80g、つまり刺身で1人前程度までとしており、妊婦は週に1回までとしています。 しかし、魚介類の栄養は健やかな妊娠と出産にはメリットもあるため、過度に制限しすぎるのも考え物です。 メカジキの場合は1. 00ppmなので、刺身1人前でメチル水銀を80マイクログラム摂ることになります。 ここで思い出してください。 1回のワクチンに含まれるチメロサールは5マイクログラムです。 もちろん体内へ入る水銀は少しでも減らしたいと思うかもしれませんが、このようにワクチンによって体内に入る水銀よりも、日常的に食物から入る水銀の方が多いという現実があるのです。 有機水銀を含まない「チメロサールフリーワクチン」とは 一方で、ワクチンには、チメロサールが含まれていない製剤もあります。 いわゆる「チメロサールフリーワクチン」というものです。 ワクチン接種には、注射器に既にワクチンが入っているシリンジタイプ、もしくはゴム栓をしたガラスの小さな瓶に注射針を刺して中身を吸い出すバイアルタイプがあります。 バイアルタイプはゴム栓をしているため無菌状態を保つことができます。 チメロサールが含まれていない製剤の多くは、シリンジタイプや1回量しか入っていないバイアルタイプです。 一方で、チメロサールが含まれているワクチンは、一斉に多くの人に使用できる10ml入ったバイアルタイプであることが多いです。 最近は、チメロサールを減量したワクチンであったり、含まないワクチンが増えています。 しかし、新型インフルエンザのように大量に多くの人に接種する必要がある時には、保存性のよいチメロサールを含む製剤が生産されます。 また、2016年に使用されるインフルエンザワクチンでは、熊本での地震の影響で製造数が減少しているため、すべてのインフルエンザワクチンにチメロサールが含まれています。 チメロサールは主にに含まれています。 チメロサールが保存剤に使用されるようになった背景 そもそもチメロサールが保存剤として使用されるようになったのは、1928年1月にオーストラリアで起こった事故に基づいています。 1週間に21人の子どもに対し、ゴム栓した瓶10mlの液の中からジフテリアワクチンを接種し、最初の使用日から10日後に、再び同じ瓶から別の21人の子どもに接種が行われました。 このとき、最初の1週間に接種した子どもには問題がありませんでしたが、10日後に同じ瓶からのワクチンを接種した21人の子どものうち、12人もの子どもが亡くなってしまったのです。 この事件の原因は、細菌感染でした。 同じ瓶から何度も薬液を取るうちに、ブドウ球菌が侵入、増殖してしまい、注射器を介して細菌感染症を引き起こしてしまったようです。 この事件を受け、「細菌の増殖を抑えるのに十分な殺菌剤を含むもの」がワクチンに望まれるようになりました。 そこで、以前より抗菌効果が知られていて、かつ当時から薬剤にも使用されていたチメロサールがワクチンに使用されるようになったのです。 ワクチンにチメロサールが含まれたことで、上記のような悲しい事故は激減し、今では保存剤としては使用されています。 一方で、保存剤だけでは完全に細菌感染を予防できないこともあるので、もちろん基本として清潔な操作が前提です。 「自閉症と水銀の関係」について今わかっている事実関係 近年、アメリカや日本では自閉症が増えており、その原因の1つにチメロサールを含むワクチンの接種回数が増えたことがあるのではないかという仮説も提唱されています。 小さいお子さんをお持ちの方は、このような話を聞くと不安になられるのも無理はありません。 一方で、2004年の米国科学アカデミーの医学協議会では、チメロサールを含むワクチンの接種と自閉症との因果関係は否認されています。 しかし現時点ではチメロサールを含むワクチンの接種と、自閉症などの神経発達障害との因果関係については、肯定するにも否定するにも、十分な証拠はないようなのです。 そのために、上記のように基準値からは十分に少ない安全な量と考えられるにも関わらず、日本やアメリカ、欧州をはじめとした世界保健機関で、チメロサールもできるだけワクチンに添加しないようすすめられてきました。 しかし現在、チメロサールを含まないワクチンが増えてきたはずなのに、自閉症が減っているわけではありません。 このようにさまざまな情報が錯綜する中、注意しないといけないことは、「あるものが増えたから、この病気が増えた」というように、理論的に無関係なものを結び付けた情報が、数多く存在しているということです。 因果関係を証明するためには、それなりに多くの根拠を積み重ねる必要があり、長い時間がかかります。 以上解説した通り、十分な検証結果が出尽くしていない以上、安全と断言はできませんが、インフルエンザワクチンに対しては、根拠のない過剰な不安は持たなくて良いのではないかと思います。 もちろん自己判断は難しい部分だと思いますので、不安を感じたら気軽に主治医や薬剤師に相談してみましょう。 最近、ワクチンの製造および安定供給が問題になることがあります。 効率よく、多くの人にワクチンを提供するためには、1本のバイアル(瓶)から、複数の人にワクチン接種する必要性が出ています。 安定供給の点で、チメロサールが入っていないワクチンにすべてしていくのは困難な状況になっています。 【関連記事】•

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