アール ヌーヴォー。 【アール・ヌーヴォー】アルフォンス・ミュシャの魅力

【アール・ヌーヴォー】アルフォンス・ミュシャの魅力

アール ヌーヴォー

18世紀後半、イギリスではじまった産業革命により、大量生産・大量消費社会が浸透していきます。 しかし、工場で生産された画一的で粗悪な商品群に対し、イギリスでは生活工芸品や民芸品(クラフト)の中に芸術(アート)を組み込もうという「アーツ・アンド・クラフツ運動」が展開されます。 この運動はさまざまな形で世界各地の芸術運動に影響を与えました。 その一例がフランスの「アール(芸術)・ヌーヴォー(新しい)」です。 イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動では自然で古典的なデザインや手法が重視されましたが、それは従来的な芸術品とあまり違いがありませんでした。 これに対し、アール・ヌーヴォーでは鉄やガラスといった加工しやすい新素材を多用し、新しい芸術的潮流を生み出しました。 アール・ヌーヴォーの特徴は曲線と曲面、多彩な色彩です。 植物の葉や蔓・花、あるいは波や貝殻・岩、さらには鳥や動物などに見られる曲線や曲面を応用して装飾に取り込み、パステル・カラーから原色までさまざまな色で彩りました。 スペインでは同様の運動は「モデルニスモ」と呼ばれました。 もともとスペインには植物文様を多用したイスラム教建築や、イスラム教建築の要素を採り入れたムデハル建築などがあったため、伝統的な要素も加えてアール・ヌーヴォー調のデザインが発達しました。 こうした独自性の高い芸術運動「カタル-ニャ・ルネサンス」は民族意識の高揚にもつながりました。 スペインでもっとも早くに産業革命を達成したカタルーニャ州の州都バルセロナでは、資産家の支援の下でモデルニスモの動きが活発化しました。 『Fine』自然遺産特集執筆。 『地球の歩き方 MOOK 世界のビーチBEST100』『ノジュール』に旅のスペシャリスト・達人として参加。 『PEN』でアフリカの世界遺産執筆。 『MONOQLO』世界遺産特集取材協力。 『女性セブン』で日本の世界遺産を解説。 エクスナレッジ『聖地建築巡礼 世界遺産から現代建築まで、73の聖地を巡る旅』、洋泉社ムック『負の世界遺産』執筆。 RKBラジオ、FM TOKYOで世界遺産特集出演。 その他企業・大学広報誌等。 <旅論:たびロジー> 1. <エロス論:エロジー> 1. <絵と写真の話> 8. <哲学的探究:哲学入門> 1. 以下続く。 <哲学的考察:ウソだ!> 7. <世界遺産NEWS> ・ <世界遺産ランキング集> ・ ・ ・ ・ ・ <UNESCOリスト集> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ <世界遺産の見方> ・ ・ ・ ・ ・ <味わう世界遺産> 1. <世界遺産で学ぶ世界史> 01. 以下続く。 <世界遺産で学ぶ世界の建築> 01. 以下続く。 <世界遺産写真館> 1. 以下続く。 <世界遺産攻略法> 1.

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アール・ヌーヴォー様式と浮世絵の世界

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写真:成瀬 康子 沢山あるお薦めポイントの中でどうしても外せないのがここ、「ナンシー派美術館」です。 ナンシーから生まれた植物模様を多用した様式は特に「ナンシー派アール・ヌーヴォー」と呼ばれているのです。 ご覧ください!この豪華な室内。 美術館というより邸宅のサロンのようですね。 そう、ここはアール・ヌーヴォーのパトロンだったユージェン・コルバン(1867-1952)の家です。 市が買い取り、当時の様子を再現するかたちでオープンしました。 家具なども当時のままです。 更に、家具にとどまらず、照明、天井、壁に至るまで当時を代表する作家の手によるもの!総合芸術を目指したアール・ヌーヴォーをまるごと体験できる空間です! 写真:成瀬 康子 疲れたら1911年創業のカフェレストラン「ブラッスリー・エクシオール」で休憩はいかがですか?ナンシー出身のリュシアン・ヴァイセンビュルガー(1860-1929)とアレクサンドル・ミエンヴィル(1876-1959)による設計で、ステンドグラスや調度品も全てナンシー派アール・ヌーヴォーの巨匠によるとても贅沢な環境となっています。 お値段は安くはありませんが、サービスもいいですし混み合っていなければ予約なしで入れるのも嬉しいところ。 食事とアール・ヌーヴォーの建物探訪が同時にできて一石二鳥、気持ちも削がれないのでいいですね。 写真:成瀬 康子 そして忘れてはいけないのが18世紀からこの地方に伝わるお菓子、「マカロン・ド・ナンシー」です。 特に「メゾン・デ・スール・マカロン」のものがお薦め!18世紀から同じ方法で作り続けているこのお店のレシピは門外不出!お土産に最適です。 ちなみに、クリームを挟んだツルッとした表面のマカロンは「マカロン・パリジャン」というお菓子で、マカロン・ド・ナンシーのようなお菓子を原型として19世紀にパリで生まれたものです。 また、ひと休みするのに便利な美しい公園が多いのも嬉しいところ。 是非、地図を片手にアール・ヌーヴォーの世界にどっぷり浸かってその魅力を堪能して下さいね。 2018年12月現在の情報です。 最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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【アール・ヌーヴォー】アルフォンス・ミュシャの魅力

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それは、どういったものに反映されてるかと言いますと・・・ 『シルバーカトラリー』ピュイフォルカ 装飾豊かなピュイフォルカのカトラリー 『ガラス』バカラ、エミールガレ、ドーム兄弟、ミューラー兄弟 エミールガレによるカマキリの花瓶 ドーム兄弟によるクロッカスの花の花瓶 ミューラー兄弟によるランプ 『陶磁器』ロイヤルウースター、ミントン、コールポート コールポートの洋梨を描いた飾り皿 こういったものに反映されています。 建築や絵画だけにとどまらず、工芸や広告デザインなどの分野にも、 国境を越えて 深く浸透しました。 この運動はウィリアム・モリスやジョン・ラスキンといった人々によって 起こされ、 アール・ヌーボーの先駆けとなりました。 彼らは産業革命後、工業化が進むことで過去の様式を真似た 大量生産品が 溢れること、それによる創造性の喪失に危機感を持ち、 芸術性を持つ 手作り工芸の復興を求めました。 この運動では、人々の周囲に存在するものや使用するものが 本物の姿形をもつということ。 この事実を示すことだけが社会を再生する方法であるとして、 モチーフを動物・植物・虫といった自然界にあるものから見出し、 生命感や躍動感のある 曲線を持った洗練された形 状へと 戻していくべきであると強く主張されました。 建築家、ウジェール・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュクは、 当時顧みられなくなっていた 様式であるゴシック建築の復興を 目指した ネオ・ゴシック運動の先導者として知られていました。 しかし、過去の様式をそのまま取り戻そうとするのではなく、 ゴシック建築を 構造的に合理性のあるものとして見直し、 19世紀の建築も合理的建築を 目指さなければならないとしました。 ヴィオレ・ル・デュクはその合理性を求める考えから、 鉄という現代的素材を取り入れ、 建築材料として重要視しました。 彼はこの新素材に、建築へ美を与える装飾としての機能を与え、 その有用性を大きくアピールし ました。 ただ過去に回帰するのではなく、新たな材料を取り入れて 建築の合理性・芸術性を高めた ヴィオレ・ル・デュクの姿勢は アール・ヌーヴォーの建築家に大きな影響を与えました。 装飾性と建築としての合理性が一致した建築様式と、 各所に使われた鉄材が ヴィオレ・ル・デュクからの流れを感じさせます。 翌1894年、建築家でデザイナーのアンリ・ヴァン・ド・ヴェルドにより 「芸術の開放」と 題する講演が行われました。 彼の主張は、これまで積み上げられた装飾芸術を受け継ぎながらも、 過去の形を 繰り返すのではない「新しい芸術(un art nouveau)」を 創り出す必要があるというものでした。 その次の年、ヴァン・ド・ヴェルドはすべてを自身でデザインした 自邸「ブレーメンヴェルフ」 を建てました。 この家は建物だけでなく、 内装から調度品、食器にいたるまで滑らかな曲線が溢れていて、 その美しさに目を留めたパリの美術商、サミュエル・ビングから 新たな店の 内装を頼まれることになります。 1895年の暮れに完成したこの店の名こそ、「アール・ヌーボー」でした。 この店をきっかけに彼のデザインは広く知れ渡り、店名であったこの言葉は、 やがて ヴァン・ド・ヴェルドを代表とする新たな様式の名前となりました。 1894年の第1回「自由美学」展は、アール・ヌーボーの歴史において 大変重要な催しであり、アール・ヌーボーの方向性を示したものと言えるものでした。 ブリュッセルで行われたこの催しには、ヨーロッパ各国で活躍する 芸術家が集まり、 芸術作品だけでなく、ポスターや食器、アクセサリーなどの 応用芸術に分類される 商業製品も出品されていました。 国籍という違いだけでなく、美術としての分野の違いを取り払うという 画期的といえる、 第1回展により、アール・ヌーボーは壁の無い 自由に流れる芸術の風となり、 大きく拡がっていくのです。 しかし、そこには多様性があり、直線的な表現に向かった ドイツ、 オーストリア、 スコットランドの国々に対し、 フランスやベルギーでは植物から 発想された曲線が好まれました。 この曲線の中でもその表現はひとつではなく、フランスでは モチーフとした 植物そのものの形を留めた具象的表現が多く、 ベルギーでは植物の持つ 生命力や生長するエネルギーを表現するために 豊かに波打ち、 大きくうねる抽象的な曲線が使われました。 これはあらゆる分野を手がけた ヴァン・ド・ヴェルドの場合には顕著で、 彼の作品には一貫して 躍動感のある抽象的曲線が使われています。 ここで「基本的」というのは、ここにもまた各地で傾向の違いがあるためで、 花や虫の具体的な形をモチーフとすることの多かったフランスでは、 個々の作品がそれぞれの中心モチーフを持って作り上げられ 同じ美意識の 中にありながらも個性を感じさせる傾向がありました。 アール・ヌーボーがただ芸術運動として拡がるだけでなく、 人々の生活に 深く浸透していったのは、身の周りにあるすべてのものに 生きた美を宿らせるという こうした特徴によるものと言えるでしょう。 そうした中で、最も身近に感じられるのは数々の工芸品ではないでしょうか。 生活の中へ溶け込むことを目指したアール・ヌーボーの工芸品には、 ランプや 花器、食器などの 日用品も多く作られており、 飾るだけでなく今の生活へ取り入れることもできます。 なにより、当時作られた本物のアール・ヌーボーを、その理念どおりに 日常生活に迎え入れ、 楽しむことができるのは大変な魅力があります。 もし優美な世界にご興味をもたれたならば、 現代においても様々な形で存在するアール・ヌーヴォーの品々を 一度探してみてはいかがでしょうか。 ライター紹介 妹尾 満隆 合同会社SENOO商事の代表をしております妹尾満隆と申します。 ウェブという情報を発信してる人が見えてない中で、いろんな間違った情報がネット上にあるのを度々見かけます。 特にアンティークにおいては ・間違った情報 ・信ぴょう性のない情報 ・そもそも情報がない などたくさんの課題がありました。 そこで私は、これまでのお客様との取引の実績、知識、経験、情報を元に正しい情報をウェブを通して発信していくことを会社の方針と掲げました。 ただ物を売る会社ではなく、これまでブラックボックスとされてきてた商品の真贋の見分け方を発信するというのが大切なことではないかと思ったからです。 なぜならアンティーク品の場合は情報量の不足から、買い手側が圧倒的に不利な立場にあったからです。 このアンティークの世界をもっとクリーンで、信頼のおける分野に成長させていく事が私の使命だと思っております。

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