外郎 売 ふりがな。 外郎売・文章ふりがな付き

やってみて!外郎売にはメリットがいっぱい

外郎 売 ふりがな

詳しくはを御覧ください。 外郎売 ういろううりとは、 歌舞伎十八番の有名な演目の一つであり、2020年6月、歌舞伎座での 市川團十郎白猿襲名披露公演において、同時に 八代目市川新之助を襲名する 勸玄 かんげんくん(市川海老蔵・長男)が、一人で演じることになっています。 その劇中に語られる 長台詞は、アナウンサーや声優の発声練習の 早口言葉としてもとても有名なのはご存知でしょうか? ここでは、 外郎売の 長台詞を全文ふりがなつきで紹介し、歌舞伎の演目としての あらすじや 登場人物について、 長台詞をどれくらいの時間で読めるのかなどを、実際に しゃべっている動画なども交えて紹介します。 発声練習用に 長台詞のPDFファイルも準備したので、必要な方はからダウンロードしてご利用ください。 目 次• 歌舞伎「外郎売」のあらすじを分かりやすく解説 現在上演されている 外郎売の内容は、 十二代目市川團十郎がまだ海老蔵を名乗っていた昭和55年5月に、野口達二の脚本で演じたものです。 ここでは、そのあらすじを以下に紹介します。 すると、どこからともなく「 小田原名物、ういろうはいらっしゃりませぬか〜」と、早口の台詞で有名な 外郎売の声が聞こえてきたので、興味を持った祐経は朝比奈に命じて外郎売を招き寄せます。 やってきた外郎売は、珍斎に名前を聞かれてとっさにごまかします。 そして早口の言い立てを聞かせてくれとの願いに答え、外郎売の有名な 長台詞の言い立てをよどみなく語って聞かせ、居並ぶ面々を感嘆させます。 外郎の効能を見て、女性を口説くのに使えると考えた珍斎は、ぜひ自分にも飲ませてほしいと申し出ます。 外郎売は珍斎に外郎を一粒飲ませて、早口の言い立てを言わせますが、薬がまだ効いてないのでうまく言えません。 外郎売が、早く効き目が出るようにおまじないで「 手を打とう」と言うと、その勢いで祐経につかみかかろうとしますが、女郎たちに止められます。 そこに「 待て待て弟、早まるな〜」と、 曾我十郎祐成 そがじゅうろうすけなりが駆けつけます。 実は外郎売は十郎の弟・ 曾我五郎時致 そがごろうときむねであり、父親の仇である工藤祐経を討とうと、外郎売に化けて近づいたのでした。 仇討ちに早る五郎を朝比奈がなだめますが、五郎は聞く耳を持たず、兄の十郎とともに祐経にいどみかかります。 しかし、多くの部下に守られた祐経には届きません。 敵を目の前にして悔しがる兄弟を見た祐経は、その心意気に打たれて巻狩りの狩場の図面を与え、 総奉行の務めを終えたら潔く兄弟に討たれようと約束して幕となります。 ここでの巻狩りは実際に1193年に源頼朝が行った大規模な富士の巻狩りを指す。 外郎売の口上の長台詞をふりがな付きで全文紹介 早口言葉や 発声練習の教材として有名な 外郎売の長台詞を、以下に五節に分けて紹介します。 また、外郎売の長台詞(縦書き)PDFはからダウンロードできます。 第一節 拙者親方 せっしゃおやかたと申すは、お 立会 たちあいの 中 うちに、 御存 ごぞんじのお方もござりましょうが、お江戸を発って 二十里上方 にじゅうりかみがた、 相州小田原一色町 そうしゅうおだわらいっしきまちをお過ぎなされて、 青物町 あおものちょうを登りへおいでなさるれば、 欄干橋虎屋藤衛門 らんかんばしとらやとうえもん、 只今 ただいまは 剃髪致 ていはついたして、 円斉 えんさいと名のりまする。 元朝 がんちょうより、 大晦日 おおつごもりまで、お手に入れまする此の薬は、昔 陳 ちんの国の 唐人 とうじん、 外郎 ういろうという人、わが 朝 ちょうへ来たり、 帝 みかどへ 参内 さんだいの折りから、この薬を深く 籠 こめ置き、 用 もちゆる時は 一粒 いちりゅうずつ、 冠 かんむりのすき間より取り出だす。 よってその名を帝より、 透頂香 とうちんこうと 賜 たまわる。 即文字 すなわちもんじには「 頂 いただき、 透 すく、 香 におい」と書いて「 透頂香 とうちんこう」と申す。 只今はこの薬、 殊 ことの 外 ほか、 世上 せじょうに 弘 ひろまり、 方々 ほうぼうに 偽看板 にせかんばんを 出 いだし、イヤ、 小田原 おだわらの、 灰俵 はいだわらの、さん 俵 だわらの、 炭俵 すみだわらのと、いろいろに申せども、 平仮名 ひらがなをもって「ういろう」と記せしは、 親方円斉 おやかたえんさいばかり。 もしやお立会いの 中 うちに 熱海 あたみか 塔の沢 とうのさわへ、 湯治 とうじにお出なさるるか、または 伊勢御参宮 いせごさんぐうの折からは、必ず 門違 かどちがいいなされまするな。 お 上 のぼりならば右の 方 かた、お 下 くだりなれば左側、 八方 はっぽうが 八つ棟 やつむね、 表 おもてが 三つ棟 みつむね 玉堂造 ぎょくどうづくり。 破風 はふには菊に 桐 きりの 薹 とうの 御紋 ごもんを 御赦免 ごしゃめんあって、 系図 けいず正しき薬でござる。 第二節 イヤ 最前 さいぜんより 家名 かめいの 自慢 じまんばかり申しても、ご 存知 ぞんじない方には、 正身 しょうしんの 胡椒 こしょうの 丸呑 まるのみ、 白河夜船 しらかわよふね、さらば 一粒食 いちりゅうたべかけてその 気味合 きみあいをお目にかけましょう。 先ずこの薬をかように 一粒舌 いちりゅうしたの上にのせまして、 腹内 ふくないへ 納 おさめまするとイヤどうも言えぬは、 胃 い・ 心 しん・ 肺 はい・ 肝 かんがすこやかになりて 薫風候 くんぷうのどより来たり、 口中微涼 こうちゅうびりょうを 生 しょうずるが 如 ごとし。 魚鳥 ぎょちょう・ 茸 きのこ・ 麺類 めんるいの食い合わせ、その外、 万病速効 まんびょうそっこうある 事神 ことかみの 如 ごとし。 さて、この薬、第一の 奇妙 きみょうには、舌のまわることが、 銭独楽 ぜにごまがはだしで逃げる。 ひょっと舌がまわり出すと、矢も 楯 たてもたまらぬじゃ。 第三節 そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるわ。 アワヤ 候 のど、サタラナ 舌 ぜつに、カ 牙 げサ 歯音 しおん、ハマの二つは 唇 くちびるの 軽重 けいちょう、 開合 かいごうさわやかに、あかさたなはまやらわ、おこそとのほもよろお。 一つへぎへぎに へぎほし はじかみ、 盆豆 ぼんまめ 盆米 ぼんごめ 盆 ぼんごぼう、 摘蓼 つみたで 摘豆 つみまめ 摘山椒 つみさんしょう、 書写山 しょしゃざんの 社僧正 しゃそうじょう、 粉米 こごめの 生噛 なまがみみ 粉米 こごめの 生噛 なまがみみ こん 粉米 こごめの 小生噛 こなまがみ、 繻子 しゅす・ 緋繻子 ひじゅす・ 繻子 しゅす・ 繻珍 しゅっちん、親も 嘉兵衛 かへい 子も 嘉兵衛 かへい、親かへい子かへい 子かへい親かへい、 古栗 ふるぐりの木の 古切口 ふるきりぐち、 雨合羽 あまがっぱか 番合羽 ばんがっぱか、貴様の 脚絆 きゃはんも 皮脚絆 かわぎゃはん、我等が 脚絆 きゃはんも 皮脚絆 かわぎゃはん、しっ 皮袴 かわばかまのしっぽころびを、 三針 みはりはり 長 ながにちょと 縫 ぬうて、ぬうてちょとぶんだせ、 河原撫子 かわらなでしこ 野石竹 のせきちく、のら 如来 にょらい のら 如来 にょらい 三 みのら 如来 にょらいに 六 むのら 如来 にょらい。 一寸先 いっすんさきのお 小仏 こぼとけに おけつまずきゃるな、 細溝 ほそみぞにどじょにょろり。 京の 生鱈 なまだら 奈良生学鰹 ならなままながつお、 ちょと 四五貫目 しごかんめ、お 茶立 ちゃたちょ 茶立 ちゃたちょ ちゃっと 立 たちょ 茶立 ちゃたちょ、 青竹茶筅 あおたけちゃせんでお 茶 ちゃちゃっと 立 たちゃ。 第四節 来るは来るは何が来る、 高野 こうやの山の おこけら 小僧 こぞう、 狸百匹 たぬきひゃっぴき 箸百膳 はしひゃくぜん 天目百杯 てんもくひゃっぱい 棒八百本 ぼうはっぴゃっぽん。 武具 ぶぐ・ 馬具 ばぐ・ぶぐ・ばぐ・ 三 みぶぐばぐ、合わせて 武具 ぶぐ・ 馬具 ばぐ・ 六 むぶぐばぐ、 菊 きく・ 栗 くり・きく・くり・ 三菊栗 みきくくり、合わせて 菊 きく・ 栗 くり・ 六菊栗 むきくくり、 麦 むぎ・ごみ・むぎ・ごみ・ 三 みむぎごみ、合わせてむぎ・ごみ・ 六 むむぎごみ。 あの 長押 なげしの 長薙刀 ながなぎなたは、 誰 だが 長薙刀 ながなぎなたぞ。 向こうの 胡麻 ごまがらは 荏 えの 胡麻 ごまがらか、 真胡麻 まごまがらか、あれこそほんとの 真胡麻殻 まごまがら。 がらぴいがらぴい 風車 かざぐるま、おきゃがれこぼし おきゃがれ 小法師 こぼうし、ゆんべもこぼして 又こぼした。 たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、ちりから、つったっぽ、たっぽたっぽ 一干 いっひだこ、落ちたら煮て食お、煮ても焼いても食わぬ物は、 五徳鉄灸 ごとくてっきゅう かな 熊童子 ぐまどうじに、 石熊 いしぐま 石持 いしもち 虎熊 とらぐま 虎 とらきす、中にも 東寺 とうじの 羅生門 らしょうもんには、 茨木童子 いばらきどうじがうで 栗五合 くりごんごうつかんでお 蒸 むしゃる。 彼 かの 頼光 らいこうの 膝元去 ひざもとさらず。 第五節 鮒 ふな・ 金柑 きんかん・ 椎茸 しいたけ、さだめて 後段 ごだんな、そば切り、そうめん、うどんか、 愚鈍 ぐどんな 小新発知 こしんぼち、 小棚 こだなの、 小下 こしたの、 小桶 こおけに、こ 味噌 みそが、こ 有 あるぞ、 小杓子 こじゃくし、こ 持 もって、こ 掬 すくって、こよこせ、おっと 合点 がってんだ、 心得 こころえたんぼの 川崎 かわさき、 神奈川 かながわ、 程ガ谷 ほどがや、 戸塚 とつかは、走って行けば、やいとを 摺 すりむく、 三里 さんりばかりか、 藤沢 ふじさわ、 平塚 ひらつか、 大礒 おおいそがしや、 小磯 こいその宿を 七ツ起 ななつおきして、 早天早々相州小田原 そうてんそうそうそうしゅうおだわらとうちんこう、 隠 かくれござらぬ 貴賎群衆 きせんぐんじゅの、花のお江戸の花ういろう、あれあの花を見てお心を、おやわらぎやという。 産子 うぶこ、 這 はう子に玉子まで、 此 この 外郎 ういろうの 御評判 ごひょうばん、ご存知ないとは申されまいまいつぶり。 角出 つのだせ、 棒出 ぼうだせ、ぼうぼうまゆに、 臼 うす・ 杵 きね・すりばち、 ばちばちくわばらくわばらと、 羽目 はめを 弛 はずして 今日 こんにちお 出 いでの 何れも様 いずれもさまに、上げねばならぬ売らねばならぬと、 息勢引 いきせいひっぱり、 東方世界 とうほうせかいの 薬 くすりの 元締 もとじめめ、 薬師如来 やくしにょらいも 上覧 しょうらんあれと、ホホ 敬 うやまって、ういろうは、いらっしゃりませぬか。 外郎とは小田原の名物の薬のこと 外郎とは、今ではお菓子が有名ですが、歌舞伎の芝居では小田原の名物と言われる 万能薬のことを言います。 現在でも小田原の外郎家が昔ながらの製法を守って作り続けています。 薬箱を担いで頭巾をかぶったユニークな衣装の外郎売が、 薬の由来や効能を流暢な長台詞でスラスラと言い立てることで、客の興味を引いて買ってもらうというスタイルが特徴の商いですが、 外郎家によると、そのスタイルで売ったことはないとのこと。 二代目市川團十郎が、声が出なくなったときに薬の 外郎を飲んだところ声が出るようになりました。 そのことに感謝した二代目團十郎が、 この薬のことを芝居にしたいと外郎家に懇願し、最初は断っていた外郎家も、ついにそれを許したそうです。 現在の 外郎売の 衣装や 長台詞は、 二代目團十郎が創作したものが今に伝わっています。 外郎売の登場人物 外郎売・ 曾我五郎時致 そがごろうときむね 外郎売りに化けて父親の仇である工藤祐経の命を狙っている若侍。 豪快な性格だが血気にはやるところがある。 「助六由縁江戸桜」や「矢の根」の主人公も曾我五郎となっている。 工藤佐衛門祐経 くどうさえもんすけつね 曾我兄弟の仇敵。 源頼朝の命で富士の巻狩りの総奉行を務める。 小林朝比奈 工藤祐経の部下。 猿隈と呼ばれるユーモラスな隈取と衣装が特徴的な道化役。 曾我兄弟に仇討ちの時を待てと諌める。 舞鶴 小林朝比奈の妹。 茶道珍斎 さどうちんさい 女にモテるために外郎を飲んで早口言葉に挑戦するが、うまくしゃべれず恥をかく。 梶原景時 かじわらかげとき、 梶原景高 かじわらかげたか 源頼朝の家臣の親子。 工藤祐経のもと巻狩りに参加する。 正体がバレた五郎を捕らえようとする。 大磯の虎 大磯の廓の 傾城 けいせい(遊女)。 祐経に飛びかかろうとした五郎をなだめる。 化粧坂少将、喜瀬川、亀菊も同じ遊女。 曾我十郎祐成 そがじゅうろうすけなり 五郎の兄で、ともに仇敵の工藤祐経を狙っている。 弟と反対に温和で落ち着いた性格。 貴甘坊 きかんぼう 五郎と一緒に外郎を売り歩く子供。 同じ格好をしている ミニ外郎売。 昭和60年 1985年 の十二代目團十郎の襲名披露のときに息子の新之助(当時・現海老蔵)が貴甘坊を演じ、長台詞を語った。 令和元年(2019年)には現・海老蔵の息子勸玄くんが演じている。 外郎売は歌舞伎十八番の中でも特殊な演目 歌舞伎の外郎売とは、 七代目團十郎によって制定された、市川家のお家芸「 歌舞伎十八番」の演目の一つです。 荒々しく勇壮な内容の荒事がほとんどの歌舞伎十八番の中では、 台詞回しが最大の特徴という異色の作品となっています。 享保3年 1718年 に、台詞回しを得意としていた 二代目團十郎が江戸森田座で「 若緑勢曾我 わかみどりいきおいそが」の中で外郎売を演じたのが最初とされています。 あるとき、二代目團十郎が外郎売を演じていると、客が嫌がらせで先に長台詞を言ってしまうということがありました。 しかし、 二代目團十郎は慌てることなく、長台詞を逆から言って見せて観客を驚かせたという逸話が残っています。 現在の形は十二代目團十郎のときに復活した作品で、 市川家の跡取りが初舞台などでミニ外郎売の貴甘坊を演じるのが通例となっています。 歌舞伎十八番について詳しくは以下のページをご覧ください。 外郎売を早口言葉で何分かかる? 早口言葉として有名な 外郎売の長台詞ですが、実際に何分ぐらいで話しているのでしょうか? 早い人は 2分台で全文言えるそうですが、実際の歌舞伎の舞台では、 十二代目團十郎が 約6分で、 勸玄くんが、上記全文の第三節の「あかさたな〜」から初めて 3分20秒くらいかけてしゃべっています。 途中で長唄の語りが入ったり、内容が省略されていたりもするので、全文を普通に話してどのくらいになるのかはわかりませんが、 歌舞伎の舞台では早く話すことが目的ではなく、どれだけ流暢に心地よく聞かせるかがポイントです。 小さな子役の貴甘坊が長台詞を言う場面は、聞いているこちらもちゃんと言えるかハラハラしながら見てしまいます。 全部言えると思わずホッとしますが、これも外郎売の見どころですね。 外郎売を動画で見てみよう 外郎売の長台詞を聞ける動画を紹介します。 字幕入りなので、初めて聞く人にも分かりやすくなっています。 発声練習をしたいかたはぜひ参考にしてくださいね。 令和2年 2020年 の 歌舞伎座6月公演では 八代目市川新之助襲名の公演で 勸玄くんによる 外郎売が上演されます。 人気があるのでチケットを取るのは難しいかもしれませんが、 子役で見られる機会は今だけなので、ぜひ一度見ておきたいものですね。 十二代目團十郎の 外郎売を見たい方にはこちらの DVDがオススメです。 途中、外郎売役の 十二代目團十郎と工藤祐経役の 七代目尾上菊五郎の、 團菊が並んで劇中口上を述べる場面が見られる貴重な映像となっています。 同じく歌舞伎十八番の 暫も収録されています。 まとめ 歌舞伎の 長台詞の口上で有名な演目・ 外郎売の あらすじや ふりがな付き全文を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか? 荒々しい演技が特徴の 歌舞伎十八番の中では珍しく、 長台詞を流暢に語る台詞回しが見どころになっており、 早口言葉や 発声練習にも使われているほどです。 DVDや 動画でも長台詞を聞くことはできますが、実際の歌舞伎の舞台で、 小さな子役が長台詞を一生懸命話す姿を見ると、思わず頬が緩みます。 2020年の6月の歌舞伎座公演で見ることができるので、なんとかチケットを手に入れて、ぜひ歌舞伎座に足を運んでみてくださいね。

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外郎 売 ふりがな

皆さまはじめまして! 声優のマネージャーを長年務めています、ひよこです。 今日は滑舌練習の基本、外郎売について詳しく解説していますね 外郎売全文・ふりがな付き 第一節 せっしゃおやかたともうすは、 おたちあいのうちに、 拙者親方と申すは、 お立会の中うちに、 ごぞんじのかたも ござりましょうが、 御存じのお方もござりましょうが、 おえどをたって にじゅうりかみがた、 お江戸を発たって二十里上方、 そうしゅうおだわら いっしきまちを おすぎなされて、 相州小田原一色町をお過ぎなされて、 あおものちょうを のぼりへ おいでなさるれば、 青物町を登りへおいでなさるれば、 らんかんばし とらやとうえもん 欄干橋虎屋藤衛門、 ただいまは ていはついたして、えんさいとなのりまする。 只今は剃髪致して、円斉と名のりまする。 がんちょうより、おおつごもりまで、おてにいれまする このくすりは 元朝より、大晦日まで、お手に入れまする此の薬は、 むかし ちんのくにのとうじん、ういろうというひと、わがちょうへきたり 昔ちんの国の唐人、外郎という人、わが朝ちょうへ来たり、 みかどへ さんだいのおりから、 帝へ参内の折りから、 このくすりを ふかくこめおき、 この薬を深く籠こめ置き、 もちゆるときは いちりゅうずつ、 用もちゆる時は一粒ずつ、 かんむりの すきまより とりいだす。 冠のすき間より取り出いだす。 よってそのなをみかどより、とうちんこうとたまわる。 よってその名を帝より、透頂香と賜わる。 すなわちもんじには、いただき、すく、においとかいて「とうちんこう」ともうす。 即文字には「頂き、透く、香い」と書いて「透頂香」と申す。 ただいまはこのくすり、ことのほか せじょうにひろまり、 只今はこの薬、殊の外ほか、世上に弘まり、 ほうぼうに にせかんばんを いだし 方々に偽看板を出いだし、 いや、おだわらの、はいだわらの、さんだわらの、すみだわらのと、いろいろもうせども イヤ、小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと、いろいろに申せども、 ひらがなをもって「ういろう」としるせしは、おやかた えんさいばかり。 平仮名をもって「ういろう」と記せしは、親方円斉ばかり。 もしや おたちあいのうちに、あたみかとうのさわへ、とうじにおいでなさるるか、 もしやお立会いの中うちに熱海か塔の沢へ、湯治にお出なさるるか、 または いせごさんぐうの おりからは、 または伊勢御参宮の折からは、 かならず かどちがい なされまするな。 必ず門違かどちがいなされまするな。 おのぼりならば みぎのかた、おくだりなれば ひだりがわ お上ならば右の方、お下りなれば左側、 はっぽうが やつむね、おもてが みつむね ぎょうくどうづくり。 八方が八つ棟、表が三つ棟玉堂造り。 はふには きくにきりのとうの ごもんごしゃめんあって 破風には菊に桐のとうの御紋を御赦免あって、 けいずただしき くすりでござる。 系図正しき薬でござる。 第二節 いや さいぜんより かめいの じまんばかり もうしても、 イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、 ごぞんじないかたには、しょうしんの こしょうのまるのみ、 ご存知ない方には、正身の胡椒の丸呑み、 しらかわよふね、さらば いちりゅう たべかけて そのきみあいを おめにかけましょう。 白河夜船、さらば一粒食べかけてその気味合いをお目にかけましょう。 まず このくすりを かように ひとつぶ したのうえに のせまして、 先ずこの薬をかように一粒舌の上にのせまして、 ふくないへ おさめますると いや どうもいえぬは、 腹内へ納めまするとイヤどうも言えぬは、 い・しん・はい・かんが すこやかになりて 胃・心・肺・肝がすこやかになりて くんぷう のんどより きたり、こうちゅう びりょうをしょうずるがごとし 薫風候より来たり、口中微涼を生ずるが如し。 ぎょ ちょう・きのこ・めんるいの くいあわせ、そのほか、まんびょう そっこうあること かみのごとし。 魚鳥・茸・麺類の食い合わせ、その外、万病速効ある事神の如し。 さて、このくすり、だいいちのきみょうには、 さて、この薬、第一の奇妙には、 したのまわることが、ぜんごまが はだしで にげる。 舌のまわることが、銭独楽がはだしで逃げる。 ひょっと したが まわりだすと、やもたても たまらぬじゃ。 ひょっと舌がまわり出すと、矢も楯もたまらぬじゃ。 第三節 そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるは。 そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるわ。 あわやのど、さたらなぜつに、かげさしおん、 アワヤ候、サタラナ舌に、カ牙サ歯音、 はまの ふたつは しんの けいちょう、かいごう さわやかに、 ハマの二つは唇の軽重、開合さわやかに、 あかさたな はまやらわ、おこそとの ほもよろお。 あかさたなはまやらわ、おこそとのほもよろお。 ひとつ へぎへぎに へぎほし はじかみ、ぼんまめ ぼんごめ ぼんごぼう 一つへぎへぎに へぎほし はじかみ、盆豆 盆米 盆ごぼう、 つみだて つみまめ つみざんしょ、しょしゃざんの しゃそうじょう 摘み蓼 つみ豆 つみ山椒、書写山の社僧正、 こごめの なかまがみ こごめのなまがみ こんこごめの こなまがみ、 粉米のなまがみ 粉米のなまがみ こん粉米の小生がみ、 しゅす・ひじゅす・しゅす・しゅちん、 繻子・ひじゅす・繻子・繻珍、 おやもかへい こもかへい、おやかへい こかへい こかへい おやかへい、 親も嘉兵衛 子も嘉兵衛、親かへい子かへい 子かへい親かへい、 ふるくりのきの ふるきりくち、あまがっぱか ばんがっぱか、 古栗の木の古切口、雨合羽か番合羽か、 きさまの きゃはんも かわきゃはん、われらが きゃはんも かわきゃはん、 貴様のきゃはんも皮脚絆、我等がきゃはんも皮脚絆、 しっかわばかまの しっぽころびを、みはり はりながに ちょと ぬうて、 しっ皮袴のしっぽころびを、三針はり長にちょと縫うて、 ぬうて ちょと ぶんだせ ぬうてちょとぶんだせ、 かわらなでしこ のぜきちく、のらにょらい のらにょらい みのらにょらいに むのらにょらい、 河原撫子 野石竹、のら如来 のら如来 三のら如来に六のら如来。 ちょっと さきの おこぼとけに おけつまずきゃるな、ほそどぶに どじょ にょろり。 一寸先のお小仏に おけつまずきゃるな、細溝にどじょにょろり。 きょうの なまだら なら なま まながつお、ちょと しごかんめ、 京の生鱈 奈良生学鰹、 ちょと四五貫目、 おちゃたちょ ちゃたちょ ちゃっと たちょ ちゃたちょ、 お茶立ちょ茶立ちょちゃっと立ちょ茶立ちょ、 あおたけ ちゃせんで おちゃ ちゃと たちょ。 青竹茶筅でお茶ちゃと立ちょ。 第四節 くるは くるは なにがくる、こうやのやまの おこけらこぞう、 来るは来るは何が来る、高野の山の おこけら小僧、 たぬき ひゃっぴき はし ひゃくぜん てんもく ひゃっぱい ぼうはっぴゃっぽん 狸百匹 箸百膳 天目百杯 棒八百本。 ぶぐ・ばぐ・ぶぐ・ばぐ・みぶぐばぐ、あわせて ぶぐ・ばぐ・むぶぐ ばぐ、 武具・馬具・ぶぐ・ばぐ・三ぶぐばぐ、合わせて武具・馬具・六ぶぐばぐ、 きく・くり・きく・くり・みきく くり、あわせて きく・くり・むきく くり。 菊・栗・きく・くり・三菊栗、合わせて菊・栗・六菊栗、 むぎ・ごみ・むぎ・ごみ・みむぎ ごみ、あわせて むぎ・ごみ・むむぎごみ。 麦・ごみ・むぎ・ごみ・三むぎごみ、合わせてむぎ・ごみ・六むぎごみ。 あの なげしの ながなぎなたは、たがながなぎなたぞ。 あの長押の長薙刀は、誰が長薙刀ぞ。 むこうの ごまがらは えの ごまがらか、まごまがらか、 向こうの胡麻がらは 荏のごまがらか、真ごまがらか、 あれこそ ほんの まごまがら。 あれこそほんの真胡麻殻。 がらぴい がらぴい かざぐるま、おきゃがれ こぼし おきゃがれ こぼうし、 がらぴいがらぴい風車、おきゃがれこぼし おきゃがれ小法師、 ゆんべも こぼして また こぼした。 ゆんべもこぼして 又こぼした。 たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、ちりから、つったっぽ、 たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、ちりから、つったっぽ、 たっぽ たっぽ いっちょうだこ、おちたら にてくお たっぽたっぽ一丁だこ、落ちたら煮て食お、 にても やいても くわぬものは、ごとくてっきゅう・かなぐまどうじに、 煮ても焼いても食わぬ物は、五徳鉄弓・かな熊童子に、 いしくま・いしもち・とらくま・とらきす、 石熊・石持ち・虎熊・虎きす、 なかにも とうじの らしょうもんには いばらきどうじが うでくり ごごう つかんで おむしゃる。 中にも 東寺の羅生門には 茨木童子がうで栗五合 つかんでお蒸しゃる。 かのらいこうの ひざもと さらず。 彼の頼光の膝元去らず。 第五節 ふな・きんかん・しいたけ、さだめて ごだんな、 鮒・金柑・椎茸、さだめて後段な、 そばきり、そうめん、うどんか、ぐどんな こしんぼち、 そば切り、そうめん、うどんか、愚鈍な小新発知、 こだなの、こしたの、こおけに、こみそが、こあるぞ、こしゃくし、こもって、 小棚の、小下の、 小桶に、こ味噌が、こ有るぞ、小杓子、こ持って、 こすくって、こよこせ、おっと がってんだ、こころえ たんぼの かわさき、 こ掬って、こよこせ、おっと合点だ、心得たんぼの川崎、 かながわ、ほどがや、とつかは、はしっていけば やいとをすりむく、 神奈川、程ガ谷、戸塚は、走って行けば灸を摺りむく、 さんりばかりか、ふじさわ、ひらつか、おおいそがしや、 三里ばかりか、藤沢、平塚、大礒がしや、 こいその やどを ななつ おきして、そうてん そうそう そうしゅう おだわら とうちんこう、 小磯の宿を七ツ起きして、早天早々相州小田原とうちん香、 かくれござらぬ きせん ぐんじゅの、はなの おえどの はな ういろう、 隠れござらぬ貴賎群衆の、花のお江戸の花ういろう、 あれ あのはなをみて おこころを、おやわらぎゃっという。 あれあの花を見てお心を、おやわらぎゃっという。 うぶこ、はうこに いたるまで、この ういろうの ごひょうばん、 ごぞんじないとは もうされまい。 産子、這う子に至るまで、此の外郎の御評判、ご存知ないとは申されまい。 まいつぶり、つのだせ、ぼうだせ、ぼうぼうまゆに、 まいつぶり、角出せ、棒出せ、ぼうぼうまゆに、 うす、きね・すりばち、ばちばち ぐわら ぐわらと、 臼・杵・すりばち、 ばちばちぐゎらぐゎらと、 はめを はずして こんにち おいでの いずれもさまに、あげねばならぬ うらねばならぬと、 羽目を弛して今日お出での何茂様に、上げねばならぬ売らねばならぬと、 いきせい ひっぱり、とうほう せかいの くすりの もとじめ、やくしにょらいも しょうらんあれと、 息勢引っぱり、東方世界の薬の元締め、薬師如来も照覧あれと、 ほほ うやまって、ういろうは、いらっしゃいませぬか。 ホホ敬って、ういろうは、いらっしゃいませぬか。 ふりがな付きの本文を読んでも、意味が殆ど分からない!という方も多いはず。 そこで現代語でどんなお話なのか、分かりやすく内容を簡単にして、意味を解説させて頂きますね。 第一節 意味 私は虎屋の藤右衛門と言います、今は髪を剃ってお坊さんのような姿になり、円斎と名乗っています。 ところで元旦から大みそかまで手に入るこの薬、昔は「ちん」という国の「外郎」という人が日本に持ち込みました。 その時この薬は帝から「透頂香」という名前を頂いたのですが想像以上に世の中に広まり、 今では日本中に別名の偽物が出回っています。 でも、本物は唯一、うちが「外郎」さんの名前から名付けたひらがなで【ういろう】としたものだけです! うちだけが由緒正しい、正規の販売店ですから皆さん間違えて偽物の店に行かないようにしてくださいね。 本気で声優・ナレーターを目指したくなったら週1で通える養成所がオススメ 最後に、本気で声優やナレーターを目指し、声の仕事に就きたい!という気持ちを持っている方にをオススメさせて頂きます。 アイムエンタープライズやアーツビジョン・ヴィムスといった大手声優事務所が直接運営する養成所で、出身声優さんには林原めぐみさんから佐倉綾音さんまで、長年に渡って超人気声優を輩出し続けている実績があります。 週1コースが主流で仕事や学校を続けながらチャレンジできますし、学費も安いため、低リスクで夢にチャレンジ可能です。 所属一年目から挑戦できる所内オーディションで結果を出せばすぐにでもアイムやアーツの所属声優になれるため、声優になりたい!ナレーターになりたい!と考えている方には夢が本当に目の前にある実感を得ながら学ぶ事が出来ますよ。

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やってみて!外郎売にはメリットがいっぱい

外郎 売 ふりがな

この記事の目次• 外郎売(ういろううり)とは? 享保三年(1718)一月、江戸森田座初演。 「若緑勢曽我」の一説が独立したもの。 外郎とは中国の元の札部員外郎で日本に帰化した陳宗敬が伝えた薬。 痰きり、口臭をのぞく丸薬透頂香として小田原で売り出され、江戸時代の名物になっていた。 市川海老蔵(七代目團十郎)の「助六」で息子の八代目團十郎が外郎売に扮したという記録があるが、久しく埋もれていたのを、昭和十五年(1940)に七代目松本幸四郎長男(のちの十一代目團十郎)が市川宗家に養子にはいった披露狂言として、川尻清譚の台本で上演した。 その後、五十五年五月、十二代目團十郎が海老蔵時代に、野口達二の台本で復活。 同六十年の十二代目襲名の際に、長男新之助と二人で外郎売に扮した。 外郎売あらすじ 構成は、「曽我対面」とほぼ同じで、曽我の世界と小田原名物を結びつけて、曽我五郎が外郎の薬売りに身をやつして工藤祐経の館に入りこみ、敵に近づくが、時節を待てと諫められて別れる「対面」の一幕になっている。 外郎売の見どころ 見どころは外郎売の長せりふだ。 これは新劇などの俳優訓練の活舌術にも利用されている。 歌舞伎の古い時代には「しゃべり」という芸脈があり、関西の坂田藤十郎などは、「けいせい仏の原」の梅津文蔵で男女の痴話を描写する長ぜりふを聞かせたが、江戸の荒事でも長ぜりふを聞かせる芸があり、見物に好まれた。 薬売りは香具師の役目で、江戸市中には長口上を弁舌さわやかにまくし立てて売り歩く商人が大勢いたが、この外郎の売り子もそのひとつで、街頭での売り立ては評判になっていたと考えることができる。 曽我五郎が、薬売りに変装して敵の工藤裕経に近づくというのが意表をついた歌舞伎の発想で、敵討ちに、事前に両者をあわせる「対面」という形式をつくり出して儀式性を持たせながら、一方では五郎に「やつし」のなりをさせたのである。 そりゃそりゃそりゃ回ってきた、回ってきた。 そもそも早口の始まりは、アカサタナハマヤラワ、オコソトノホモヨロヲット、一寸先のお小仏におけまづきやるな細溝にどじょにょろり、京の生鱈奈良なま学鰹ちょいと四五貫目、くるわくるわ何がくる高野の山のおこけら小僧、狸百疋箸百ぜん、天目百ぱい棒八百ぽん、武具馬具武具馬具合わせて武具馬具六武具馬具、菊栗菊栗三菊栗合わせて菊栗六菊栗・・・ 外郎売セリフ全文 ふりがな付き 外郎売り本文段落一 拙者親方 せっしゃおやかたと 申 もうすは、お 立会 たちあいの 中 うちにご 存知 ぞんじお 方 かたござりましょうが、お 江戸 えど 発 たって 二十里上方 にじゅうりかみがた、 相州小田原一色町 そうしゅうおだわらいっしきまちをお 過 すぎなされて、 青物町 あおものちょうを 上 のぼりへおいでなさるれば、 欄干橋虎屋藤右衛門只今 らんかんばしとらやとうえもんただいまは 剃髪致 ていはついたして、 円斉 えんさいと 名乗 なのりまする。 元朝 がんちょうより 大晦日 おおつごもりまでお 手 てに 入 いれまするこの 薬 くすりは、 昔 むかしちんの 国 くにの 唐人 とうじん、 外郎 ういろうという 人 ひと、わが 朝 ちょうへ 来 きたり、 帝 みかどへ 参内 さんだいの 折 おりから、この 薬 くすりを 深 ふりがなく 籠 こめおき、 用 もちゆる 時 ときは 一粒 いちりゅうづつ、 冠 かんむりの 隙間 すきまより 取出 とりいだす。 依 よ ってその 名 な を 帝 みかど より、 頂透香 とうちんこう と 賜 たまわ る。 即 すなわ ち 文字 もんじ には、「いただき、すく、におい」、と 書 か いて、「とうちんこう」と 申 もう す。 只今 ただいま は 此 こ の 薬 くすり 、 殊 こと の 外 ほか 世上 せじょう に 広 ひろ まり、 方々 ほうぼう に 似看板 にせかんばん を 出 いだ し、イヤ 小田原 おだわら の、 灰俵 はいだわら の、さん 俵 だわら の、 炭俵 すみだわら のと、 色々 いろいろ に 申 もう せども、 平仮名 ひらがな をもって「ういろう」と 記 しるせしは 親方 おやかた 円斎 えんさい ばかり。 もしやお 立合 たちあい の 中 うち に、 熱海 あたみ か 塔 とう の 沢 さわ へ 湯治 とうじ にお 出 いで なさるるか、 又 また は 伊勢参宮 いせさんぐう の 折 おり からは、 必 かなら ず 門違 おかどちが いなされまするな。 お 登 のぼり りならば 右 みぎ の 方 かた 、お 下 くだ りなれば 左側 ひだりがわ 、 八方 はっぽう が 八棟 やつむね 、 表 おもて が 三 み つ 棟 むね 玉堂造 ぎょくどうづくり 、 破風 はふ には 菊 きく に 桐 きり のとうの 御紋 ごもん を 御赦免 ごしゃめん あって、 系図 けいず 正 ただ しき 薬 くすり でござる。 外郎売本文段落二 イヤ 最前 さいぜん より 家名 かめい の 自慢 じまん ばかり 申 もう しても、 御存知 ごぞんじ ない 方 かた には、 正身 しょうしん の 胡椒 こしょう の 丸呑 まるのみ 、 白川夜船 しらかわよふね。 さらば 一粒 いちりゅう 食 たべ べかけて、その 気味合 きみあい をお 目 め にかけけましょう。 先 ま ずこの 薬 くすり を、かように 一粒 いちりゅう 舌 した の 上 うえ へのせまして、 腹内 ふくない へ 収 おさ めますると、イヤどうも 云へ いえぬは、 胃心肺肝 いしんはいかんがすこやかになって、 薫風喉 くんぷうのんどより 来 きたり、 口中微涼 こうちゅうびりょう を 生 しょう ずるが 如 ごと し。 魚鳥・茸・麺類 ぎょちょうきのこめんるいの 喰合 くいあわせ、その 外 ほか、 万病速攻 まんびょうそっこうあること 神 かみ の 如 ごと し。 さて、この 薬 くすり 、 第一 だいいち の 奇妙 きみょう には、 舌 した の 廻 まわ ることが 銭独楽 ぜにごま がはだしで 逃 に げる。 ひょっと 舌 した がまわり 出 だ すと、 矢 や も 楯 たて もたまらぬじゃ。 外郎売り本文段落三 そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるわ。 アワヤ 喉 のんど 、サタラナ 舌 した に、カゲサ 歯音 しおん。 のら 如来 にょらい のら 如来 にょらい 、 三 み のら 如来 にょらい に 六 む のら 如来 にょらい。 一寸 ちょとさき のお 小仏 こぼとけ におけつまずきゃなるな、 細溝 ほそみぞにどじょにょろり。 京 きょうの 生鱈奈良 なまだらならなま 学鰹 まながつお、ちょっと 四五貫目 しごかんめ、お 茶立 ちゃたちょ、 茶立 ちゃだちょ、ちゃっと 立 たちょ 茶 ちゃだちょ、 青武茶筅 あおたけちゃせんでお 茶 ちゃちゃっと 立 たちゃ 外郎売本文段落四 来 く るわ 来 く るわ 何 なに が 来 く る、 高野 こうや の 山 やま のおこけら 小僧 こぞう。 狸 たぬき 百匹 ひゃっぴき ・ 箸百膳 はしひゃくぜん ・ 天目百杯 てんもくひゃっぱい ・ 棒八百本 ぼうはっぴゃっぽん。 武具・馬具 ぶぐ ぶぐ・ばぐ 、ぶぐ・ばぐ、 三 み ぶぐばぐ、 合 あ わせて 武具・馬具 ぶぐ・ばぐ・ 六 む ぶぐばぐ、 菊・栗 きく・くり・きく・くり・ 三菊栗 みきくくり、 合 あわせて 菊・栗・六菊栗 きくくりむきくくり、 麦 むぎ ごみ、 麦 むぎ ごみ、 三 み 麦 むぎ ごみ・ 合 あ わせて 麦 むぎ ごみ 六 む 麦 むぎ ごみ。 あの 長押 なげし の 長薙刀 ながなぎなた は、 誰 た が 長押 なげしの 長薙刀 ながなぎなた ぞ。 向 むこ うの 胡麻殻 ごまがら は 荏 え の 胡麻殻 ごまがら か 真 ま 胡麻殻 ごまがら か、あれこそほんの 真胡麻殻 まごまがら。 がらぴいがらぴい 風車 かざぐるま 、おきゃがれこぼし、おきやがれ 小法師 こぼうし 、ゆんべもこぼして 又 またこぼした。 たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりからちりから、つったっぽ、たっぽたっぽ 一丁 いっちょうだこ、 落 おちたら 煮 にて 喰 くを、 煮 にても 焼 やいても 喰は くわれぬ 物 ものは、 五徳・鉄 ごとく・てっきゅう・かな 熊童子 くまどうじに、 石熊、石持・虎熊・虎 いしくま、いしもち、とらくま、とらきす、 中 なかにも 東寺 とうじの 羅生門 らしょうもんには、 茨木童子 いばらぎどうじがうで 栗五合 ぐりごんごうつかんでおむしゃる。 かの 頼光 らいこうのひざ 元去 もとさらず。 本文段落五 鮒 ふな ・きんかん・ 椎茸 しいたけ 、 定 さだ めて 後段 ごだん な、そば 切 き り、そうめん、うどんか、 愚鈍 ぐどんな 小新発知 こしんぼち、 小棚 こだなの、 小下 こしたの、 小桶 こおけに、こ 味噌 みそが、こあるぞ、 小杓子 こしゃくし、こもって、こすくって、こよこせ、おっと、 合点 がってんだ、 心得 こころえたんぼの 川崎、神奈川、保土ヶ谷、戸塚 かわさき、かながわ、ほどがや、とつかは、 走 はしって 行 いけば、やいとを 擦 すりむく、 三里 さんりばかりか、 藤沢、平塚、大磯 ふじさわ、ひらつか、おおいそがしや、 小磯 こいその 宿 やどを 七 ななつつ 起 おきして、 早天早々 そうてんそうそう、 相州小田原 そうしゅうおだわらとうちん 香 こう、 隠 かくれれござらぬ 貴賤群衆 きせんぐんじゅの、 花 はなのお 江戸 えどの 花 はなういろう、あれ、あの 花 はなを 見 みてお心を、おやわらぎゃという。 産子 うぶこ、 這ふ子 はうこに 至 いたるまで、この 外郎 ういろうのご 評判 ひょうばん、ご 存知 ぞんじないとは 申 もうされまいまいつぶり、 角出 つのだせ、 棒出 ぼうだせ、ぼうぼうまゆに、 臼・杵 うす・きね・すりばち、ばちばちぐわらぐわらぐわらと、 羽目 はめを 弛 はずして 今日 こんちお 出 いでの 何茂様 いずれもさまに、 上 あげねばならぬ、 売 うらねばならぬと、 息 いきせい 引 ひっぱり、 東方世界 とうほうせかいの 薬 くすりの 元締 もとじめ、 薬師如来 やくしにょらいも 照覧 しょうらんあれと、ホホ 敬 うやまって、ういろうはいらっしゃりませぬか。 外郎売セリフ発声参考動画.

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